「事務で入ったのに工場勤務、肉体労働になりました」新卒入社した会社で完全に騙された女性の回想【前編】 | キャリコネニュース - Page 2
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「事務で入ったのに工場勤務、肉体労働になりました」新卒入社した会社で完全に騙された女性の回想【前編】

工場出張を命じられた女性は、「体調を崩すから出張はしない約束だった」と主張したものの、「社長命令だから」と強行されてしまった。

工場での仕事はしんどいものだった。滞在先のビジネスホテルから工場までは送迎車での移動だったが、実働時間は16時間と激務だった。

「毎朝7時にビジホまで車で迎えが来て、工場に連行、お昼休憩はあるものの、退勤時間は毎日夜11時すぎの囚人生活」

と今でこそ皮肉る余裕のある女性だが、当時の心境は「逃げたくても逃げられません」と悲惨だった。

朝食はホテルで取っていたが、それ以外の食事は「ご飯どうしてたのか記憶がありません」とのこと。どうやら食べたくても、食べるものを買えなかったようだ。帰りは深夜で、ホテル近くにコンビニなどは何もなかったそう。見知らぬ土地を探索する気も起きないほど、疲れ果てていたという。

ろくに取れなかったのは食事だけではない。休みのはずの土日も工場の清掃をさせられたそうで、「実質休み無し」だった。これでは日を追うごとに心身は消耗していたに違いない。それなのに社員からは「挨拶に元気が足りない!」と注意されてしまい、「当たり前でしょ…」と心の中で毒づくしかなかった。

「親に辞めたいと電話で相談しても『社会人なら我慢は必要だ』と言われ……(中略)トイレ行くたびに泣きながら、2週間ほど頑張りました」

親に理解されず精神的にも追い詰められただろう。ついに現界がきて女性は倒れてしまった。災難ではあったが、そのおかげで自宅に戻れたため内心ではホッとしたようだ。ところがその翌日、社長から呼び出されたのだった。女性は嫌な予感がしたに違いない。【後編】へ続く。

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