誰しも、一度は仕事をしたくない、と感じた経験はあるのだろうか。エムフロは、「仕事をしたくない理由に関する意識調査」の結果を9 月18日に発表した。調査は、就労者を対象にインターネット上で8月末に行われ、500人から有効回答を得た。
「仕事をしたくないと思うことがあるか」という質問に対し、「よくある」「たまにある」が合わせて95.4%という結果だった。ほとんどの人が仕事をしたくない、行きたくないと感じた経験があるのだ。(文:長田コウ)
「仕事は好きなのですが、悪口への同調圧力が一番辛く感じます」
仕事をしたくない理由は、どんなものがあるのだろうか。最も多かった回答は「人間関係に問題がある」で、次いで、「仕事内容に不満がある」、「体調不良・疲労の蓄積」と続いた。「人間関係に問題がある」と答えた人からはこんな声が。
「苦手な職員が出勤している日は行きたくないと思う」(20代女性)
「仕事の作業自体は好きなのですが、悪口への同調圧力が一番辛く感じます。身内の自慢話を延々と聞かされることも苦手です」(50代女性)
2位の仕事内容への不満については、仕事が合わないと感じている人や、「仕事が単調で面白くない」(40代男性)と興味を持てない人もいるようだ。
その次に多かった「体調不良・疲労の蓄積」については、こんな率直な意見が挙げられた。
「体力仕事なので、週の終盤になると疲れが出てきて『仕事に行きたくないな』と思います」(30代女性)
「40代になって、体の不調が増えて辛い」(40代女性)
他の理由として、「やりがいを感じられない」と仕事自体の意義を見失う声や、「労働時間が長い」「給料に不満がある」「努力しても評価されない」といった職場への不満が行きたくない理由につながるケースも多いようだ。
「仕事をしたくないと思ったときに、実際に休んだ経験があるか」聞くと、「ある」と答えたのは、40.4%だった。心身に過度なストレスがかかる前に、休むほうがいいだろう。
やっぱり給料が最重要?「年収が650万円以上であればやる気が出る」という30代男性も
では、どんな条件や環境なら仕事をしたいと思うのか。1位「納得できる給料をもらえる(126人)」、2位「人間関係にわずらわされない(111人)」、3位「休日が多い・休みやすい(106人)」という結果だ。たとえ仕事が大変だったとしても、給料が高いことは一種のモチベーションになるのだろう。
「年収が650万円以上であればやる気が出る」(30代男性)
「やりがいのない仕事であっても、やればやるほど収入に直結する仕事」(40代女性)
行きたくない理由でトップに上がっていた人間関係だが、良好であれば、仕事に行く気になるだろう。こんな声があがった。
「人の意見に耳を傾けてくれて、意見を取り入れようと前向きに検討してくれる上司がいる。提案したことを全て否定してくる人がいない」(30代女性)
この3つ以外に仕事したいと思う条件では、「自由度が高い」「評価してもらえる」と環境面が重要だという声もあった。
「自分のペースで自由な時間に働ける」(30代男性)
「自分の仕事に対してリアクションを返してほしい。今は成果物を提出しても、褒められもせず、怒られもせず、何のリアクションもない」(40代女性)
最後に、仕事をしたくないときのモチベーションの上げ方を聞くと、1位は、「給料をもらうこと(148人)」となった。次いで、「休日・仕事後の楽しみ(108人)」、「家族・恋人の存在(77人)」と続いた。
給料をモチベーションにしている人の意見を紹介したい。
「『推し(野球選手)に会うため、お金を貯めなきゃならない!』『美味しいものを食べるため、お金を貯めなきゃならない!』と心に言い聞かせる」(20代男性)
「どんなにやりがいがなくても、つまらなくても、やることがなくて暇でも、確実にお給料がもらえること」(40代女性)
4位、5位には、「趣味による気分転換」や「仕事のやりがい」が挙げられ、各々のモチベーションの高め方があるのだと分かる。しかし、どうにもこうにもうまく行かないというときには、転職や異動を検討するのもありだろう。
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