悪口は「盛り上がっていた」というくらいだから、よく聞こえる大声で話していたのだろう。
「うちなんて足元にも及ばない、日本を代表するような超大手なのですが、運悪くそれをその大手の社員が聞いていたとのことです」
女性によると研究所の隣には工場があり、喫煙室にはその工場の社員も入ることがあるという。悪口を言っていた社員たちにどんな叱責やペナルティが下されたのかは不明だが、そういう来客もあることを知らなかったでは済まされないだろう。結局
「それ以来、研究所での朝礼では本日の来客予定を発表することになりました」
と危機回避策が取られた。そもそも社内で悪口を言っていたのが良くないのだが……。女性は「壁に耳あり障子に目ありという諺を実感できるエピソードです」と教訓を書いていた。
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