女性にとっては寝耳に水だった。「(心)当たりが無い上、そのような事実も無く」と動揺した当時を振り返る。結局、
「以前からその専務とは折り合いが悪かったので、あくまで私に対する嫌がらせだったようでした。 今なら完全にパワハラであり、とても許されることではありません」
しかし、当時はまだ「パワハラ」という言葉も無い時代だった。
「当然相談窓口も無く、あまりの理不尽にどうしても許せなかった私は、直属の上司に怒りをぶつけることしかできませんでした」
怒りは収まらなかったものの、「その後2年程我慢して」退職したそうだ。泣き寝入りといえば泣き寝入りだが、その後、会社はダメになってしまった。
「それからほどなくその会社は倒産しました。人を大切にしない会社はこうなる運命なんだと思いました」
多少溜飲は下がったようだが、「今でも“専務”という言葉を目にしただけでもゾッとするほどトラウマになっています」と胸中を語る。理不尽なパワハラで受けた心の傷は、何年経っても癒えないようだ。
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