女性は結婚したとき地元を離れたため、7年勤務した会社を退職し1か月ほど専業主婦でいた時期もあった。しかし、再び働くチャンスが訪れ「前職関連の研究職非常勤」として働きだした。
「もちろん結婚してからの勤務のため、面接時に今後の妊娠の可能性も示唆し、勤務先の了承と産休育休取得可能とのことで勤務開始」
幸い出産後の働き方に理解がある職場だったため、一年半後に妊娠したときも支障なく働いていたようだ。問題は、出産を控えた頃に友人たちから言われた言葉だった。
「私が仕事をやめるだろうと思っていた当時専業主婦の学生時代の友人たち4人から、『あなたにできるのか? 子どもがかわいそう。 専業主婦でも生活できるのになぜ働く?』等と言われ」
「学生時代は切磋琢磨してきて応援しあった仲間が、なんだか変わってしまったように感じて連絡を取らなくなりました……」
結局、「出産も伝えず、そのままに」と、そこで縁は切れた。
その後は、その職場で第2子も出産し、8年勤務。子どもたちが小学校に上がるタイミングで、研究職から現在の「指導職」に復帰したという。
当時を振り返り、「あのとき仲良しの友人4人と疎遠になり残念だったけど」と一抹の淋しさものぞかせる。だが、いまでは保育園で知り合った「キャリアのママ友」をはじめ、現職の同僚など自分と似た価値観をもつ人たちとの友人関係に感謝していると語る。その上で、旧友たちの思いをこう推しはかる。
「今思うのは、彼女たちも専業主婦という立場に必死だったんだと思います。 働くママになる私に対して理解できなかったのかも」
もちろん専業主婦だからダメということはないが、お互い考えがすれ違ってしまった。女性はこの件で「あらゆる人間関係、友人関係に固執しなくていい」と気付いたそうだ。人間関係は、進学や結婚など節目節目で、「必要に応じて流動的でいいと思っています」と持論を語り、
「成長した、成長しようとする自分があるから、新たな人間関係が生まれるとポジティブに考えたらいいと思っています」
と前向きにまとめた。
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