北海道の50代前半の男性も転職に成功した一人だが、長年、収入面で苦労してきたようだ。22年間、民間の総合病院で看護師だったときの年収は360万円ほど、と専門職の割に少なかった。病院を辞めて趣味を仕事にすると、さらに年収を下げてしまう。
「(写真)スタジオの求人があり、収入は2/3程度まで下がりますが。趣味の写真を本職としカメラマンとして約6年働きました」
いくら好きな仕事でも、年収200万円台では生活が苦しかったに違いない。そこで看護師へ復職することにしたという男性。ブランクがあっても再就職できる点は看護師の強みだろう。
転職サイトを利用し、結果、厚生労働省が定めた公的団体が運営している公的総合病院に採用されたという。年収は約700万円とカメラマン時代より大幅にアップし、民間病院で看護師だったときと比べても2倍近い。
「転職サイトを利用して夜間専従といった勤務形態や年収の条件を交渉してもらえたおかげだと思っています」
夜勤手当てが付くことに加え、夜勤専従の看護師を募集している病院は規模が大きく、待遇が良い傾向にあるそう。夜勤専従の看護師が足らない病院では、さらに高い給与を出すのだろう。とはいえ夜勤専従は体力的にきついだろうから、無理はしないでもらいたい。