駅構内や街中で意図的に体をぶつけてくる「ぶつかりおじさん」が各メディアで話題だ。女性や小柄な人が狙われることが多いようだが、一見普通の体格に見える男性がターゲットにされることもある。
被害の体験談を寄せた40代男性(東京都/商社、技術コンサルタント/年収1600万円)は、「見た目では分かりにくい」というが、なんと「胸囲115cm、体重95㎏」という立派な体格の持ち主だった。(文:國伊レン)
「見た目がおとなしいので、スマホ関係なくぶつかられます」
男性はその日、仕事が遅くなって22~23時頃の都内の駅にいた。階段を上っていると、心配した家族からのLINEが来たので、空いている階段の裏に向かいながらスマホを手に取ったその時
「DON!!」
と肩に衝撃が走った。「年配のおじさん」が意図的にぶつかってきたという。
「スマホ画面を見るのが悪であって、自分は真っすぐ歩いていて正しいから『何をしても良い』と思っているんでしょうか」
スマホを見ながら歩いているそっちが悪い、と言わんばかりにぶつかってきたおじさんだが
「こちらは胸囲115cm、95㎏。鍛え方が違うので、ご自身がはじかれて、おじさん、あわやホームから転落しそうになって、目を真ん丸にしてました」
と、逆に自分がよろけてしまった。急な出来事に「いやいやこっちが焦りました」と振り返る男性。実はこうした事態は初めてのことではないという。
「道を譲らない50~60代の方、こちらがサラリーマンスタイルだと、体型が分かりにくいのか、見た目がおとなしいので、何回かスマホ関係なくぶつかられます。そのたびに相手がはじかれていくので、逆に怖いです」
おとなしそうな見た目だからと他人に無茶なことをすれば、そういうこともある。公共の場では譲り合って歩きたいものだ。
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