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「リモートの日はほぼ仕事せず……」30代男性が「静かな退職」をするようになった理由

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直接利益を生み出さないサポート的な部署は、営業や開発部門よりも軽んじられることがある。しかしそこで働く人材をないがしろにすると、最低限しか仕事をしない“静かな退職”をされてしまうかも。

ITベンチャーの情報システム部門に勤務しているという関東在住の30代男性が、「静かな退職」実践中だという。「現職は端的に言って組織崩壊の真っ只中」と書き出し、不満をこう明かす。

「まず直属の上司は私の業務に興味がなく、兼任している開発業務にかかりきりとなっており、1~2週間やりとりがないこともザラにあります」

やり切れない、虚しい気持ちがくすぶっているようだ。(文:篠原みつき)

「勤務時間のほとんどは社内ニート状態です」

会社では、ITに関する問い合わせ対応やアカウント管理、入退社時の端末対応や「ITリテラシーの教育や啓蒙」などを行っている。大事な業務の一つではあるが、前述の通り兼任上司はこの仕事に無関心だ。

もちろん自分でタスクを見つけてはいるというが、その途中で生じた確認事項を上司に問うと、大抵は寂しい結果で終わる。

「『開発で忙しい』を大義名分にそのまま無視されたり、雑に突き放されて有耶無耶にされるため、勤務時間のほとんどは社内ニート状態です」

そのため既にやる気を失い、こんな心境で働いているそうだ。

「出社とリモート半々なので、リモートの日はほぼ仕事せず、転職活動や勉強や遊びに振り切っています」

また、こうした自身の問題に限らず「社内のディスコミュニケーションもひどいもの」と実情を打ち明ける。

「全体周知やセキュリティ教育を言っても聞かない人間が役員をはじめ半分以上おり、また直近3年以内に入社した正社員の半数はすでに退職しています」

情シス担当がセキュリティを軽視する役員に苛立つのは無理もない。そうしたずさんさからか、離職率の高さも目に余り、モチベーションを上げられる状況ではないらしい。これらの不満も上司に発しているそうだが、「当然取り合ってもらえず」と絶望しており、

「心折れてこの泥舟から出るために転職活動に本腰を入れながら“静かな退職”をしています」

と実際に辞める意向を書いていた。

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