会社では、ITに関する問い合わせ対応やアカウント管理、入退社時の端末対応や「ITリテラシーの教育や啓蒙」などを行っている。大事な業務の一つではあるが、前述の通り兼任上司はこの仕事に無関心だ。
もちろん自分でタスクを見つけてはいるというが、その途中で生じた確認事項を上司に問うと、大抵は寂しい結果で終わる。
「『開発で忙しい』を大義名分にそのまま無視されたり、雑に突き放されて有耶無耶にされるため、勤務時間のほとんどは社内ニート状態です」
そのため既にやる気を失い、こんな心境で働いているそうだ。
「出社とリモート半々なので、リモートの日はほぼ仕事せず、転職活動や勉強や遊びに振り切っています」
また、こうした自身の問題に限らず「社内のディスコミュニケーションもひどいもの」と実情を打ち明ける。
「全体周知やセキュリティ教育を言っても聞かない人間が役員をはじめ半分以上おり、また直近3年以内に入社した正社員の半数はすでに退職しています」
情シス担当がセキュリティを軽視する役員に苛立つのは無理もない。そうしたずさんさからか、離職率の高さも目に余り、モチベーションを上げられる状況ではないらしい。これらの不満も上司に発しているそうだが、「当然取り合ってもらえず」と絶望しており、
「心折れてこの泥舟から出るために転職活動に本腰を入れながら“静かな退職”をしています」
と実際に辞める意向を書いていた。
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