留年していない旨を丁寧に説明したものの、相手は誤りを指摘されたことが気に入らなかったのか、間違えたことを無視して話を進めたという。
「応募したポジションの専門性が高く、その方は知らないことや分からないことについて知ったかぶりをして話を進めるので、途中から話が合わなくなりました。金融業界にいるわりには、リーマンショックの概要を知らないなど、ただ漫然と人事をやってきたのでしょうね」
また、彼女の質問は何を確認したいのかがはっきりせず、新卒採用面接でするような内容ばかりでこれまでの実績や応募した職への適性の話は結局何もなかった。
「私は即戦力として紹介を受けたのに、社会人としてどうか的な視点の質問をされても時間の無駄だと思いました。候補者についての予習もできてなかったですし。そもそも現場社員の中に以前の職場の同僚がいたので、私の力量に問題がないことはわかっていました」
男性はその前までに4度も現場社員3人ずつと面接しており、全員採用OKという返事だったという。ところが
「最終的には『採用を見送ります』と連絡が来ました。一緒に仕事ができることと楽しみにしていた現場も唖然、仲介したエージェントの担当も唖然としていましたね」
おそらく人事以外の全員が男性の採用を信じて疑わない状況での、まさかの不採用だった。
失礼すぎる面接官を黙らせた男性「あなたはお客様にもこんな態度で接するのですか?」
「変な人事がいる」と噂されていた
後日、男性はエージェントからこんな事を聞かされた。
「問題のある人事担当がいることは把握していましたが、もうクビになったと思っていたので、まさかその人が面接に出てくるとは思っていませんでした」
また、別の機会に同社の面接を受けたという人からも「変な人事が1人いる」と聞いたそうだ。不運としか言いようがないが、男性にはいまだに気になることがある。
「あの人事は現場社員に、不採用の理由をどう説明したのでしょう。『入社を断られた』とか『問題のある人だった』とか嘘をついて、どこかで話を勝手に変えられている気がしてなりません」
別会社に転職したときも現場と人事の面接は別だったと言うが、人事では主に「就業条件の確認」だったそう。どうにも納得いかない様子で、不満をこう噴出させていた。
「即戦力を雇いたいなら、ベテランの人事を出すべきだと強く感じました」
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