「会社の飲み会に参加しないから」という理由で降格! 仕事と関係ないのに釈然としません
相談者さんは会社が飲み会を重視しているのは知っており、かつリーダーは「会社の意向に沿った行動を取らなければならない」と理解していました。しかし介護が必要な家族がおり、小さな飲み会や二次会・三次会には参加していませんでした。
とはいえ忘年会など大きな飲み会には欠かさず参加しており、その理由についても上司に伝えていたとのこと。仕事では迷惑をかけないように精一杯働いてきたつもりなので、釈然としないと不満顔です。
「私は労働時間外の飲み会によって、降格になるべきだったのでしょうか?」
介護という理由があり仕事にも一生懸命取り組んでいるのに、一部の飲み会への不参加で降格になるなんて悔しいですね。しかし回答者からは、就業時間外の飲み会に出られないのはリーダーとしての適性を欠いているという意見が相次いでいます。
「飲ミニケーションは、集団行為には必要なものだ。不参加で仲間からブーイングがあること自体、リーダーの資格がないといえる」(mitunaka25さん)
仲間から不満が出たかとは質問に書かれていませんが、そういう可能性があるということでしょうか。他の回答者も、リーダーには業績とともに「適性」が必要で、その中には飲み会に参加できることも含まれているということです。
「本人および家族も含めた健康は適性のカテゴリーです。ご承知のとおり管理職に『時間外労働』という概念はありません。そんな事関係なく働ける適性を持った人だけが、会社側の人間に登用されるのは、質問者さんの企業に限った事ではないと思います」
稲盛氏は「昼間に話すのとは納得感が全然違う」と言うが
要するにプライベートもなく会社生活に没頭できる人でなければ、リーダーは務まらないという考えのようです。確かに飲み会を重視する会社は、まだまだあります。「稲盛流コンパ」という独特な飲み会を開催する京セラの創業者、稲森和夫氏は、飲み会の大切さを次のように語っています。
「酒が入ると本音が出る。酒が潤滑油になって人間性が出るのです。本当の意味で、人間対人間の会話になってくる。だから、昼間に話すのとは納得感が全然違う」
だったら昼間から酒飲んで、ホンネで会議すればいいんじゃないですか……。これが有名な上場企業経営者の発言とは思えず、呆れてしまいます。もちろん「そんな会社っていまだにあるんですね」と憤る回答者もいます。
「失礼ながら、貴社のような会社があるから、ハラスメントや介護離職がなくならないのだと思います」(shiri2_kakeraさん)
この回答者は「飲ミニケーション」を説く人たちがよほど嫌いなようで、相談者さんの会社を「ブラックの定義に入らない真のブラック企業」とも言っています。人が生きる時間をすべて囲い込もうとする会社は、そのように批判される時代になったのかもしれませんね。(ライター:Makiko.N)
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