男性は自身の業務内容をこう明かす。
「仕事内容は、地方部局が公権力を執行するために、その指針を企画立案すること。他省庁や地方部局間の調整です」
さらっと説明したが実際の業務は複雑で量も多いのだろう。だが、これらの業務に取り掛かるのは深夜からだという。霞ヶ関は“不夜城”と言われるが、男性も例外ではない様子。
「最近は、政府機関は政治主導で動くことが多く、突発的、無理難題、イレギュラーな業務が増えたと思います。特に幹部は上の意向を必要以上に汲み取ろうとするため過剰では? と思うほど丁寧さを仕事に求められることも。各個人にはそれぞれ担当事務があるのに、幹部の鶴の一声でやるべき担当事務をやめ、幹部のやりたいことのために全リソースを割くことを余儀なくされます。そのため、自分の担当事務は深夜からとりかかることに」
ほかにも、「幹部の向こうには政治家や圧力団体があるのでいい加減な対応はできません。ミスをすれば即報道、直接のクレームの電話」と書いており、日々重圧に晒されているようだ。
最近は残業代が出るようになり、「多少手取りは増えた」というが、あまり嬉しくないよ様子。男性はこう続けた。
「家族との時間はおろか、人間らしい生活を犠牲にしています。お金では人間は幸せにならない。それを感じたから辞めたいと思っています」
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