「企業は副業禁止規定を廃止すべし」 一億総活躍に向けて識者が勧める「二足のわらじ」
政府が様々な対策を打ち出すが、識者はやや冷ややかだ。経営コンサルタントの梅澤高明氏(A.T.カーニー日本法人会長)は1月4日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で、政府が掲げる「一億総活躍社会」の実現策をこう提言した。
「人生、二毛作・三毛作の社会に転換することです。人生で二つ、三つのキャリアを持つことですね。定年してから急に言われても多分無理なので、壮年のうちから準備することが大事です」
梅澤氏はさらに、準備のための「二足のわらじ」を勧める。会社員として働きながら起業の準備をする、といったことだ。大江麻理子キャスターが「そのためには副業ができる環境でないといけませんね」と問いかけると、「副業禁止規定を企業は廃止すべきだと思います」とコメントをつけ加えた。
確かに現在の現役世代が高齢になったとき、手厚い社会保障を受けられるとは考えられない。国をあてにするより「個人としてどう生きるべきか」という処世術を確立する方が大事であり、年齢を重ねても活躍し続けられる自分であれということだろう。「一億総活躍」とは、結局は自助努力の勧めなのかもしれない。(ライター:okei)
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