個人情報の扱いが雑な会社で働き続けたいとは思えない。東京都の50代女性(医療・福祉・介護)は、1年前に入社した職場の実態を明かした。驚いたのは健康診断がある時期でのことだった。(文:長田コウ)
「雑然と全員分が入った封筒の中から自分の問診票を探し、期日までに記入して封筒に戻します。ですがその問診票、体重身長腹囲だけでも恥ずかしいのに全項目の数値から病歴にいたるまで前回のデータが全て載っているのです!しかも誰でも見放題」
「また転職しなきゃかなと思っています」
驚いた女性は、同僚に「こんなトップシークレットの個人情報を晒すなんて有り得ない」と話すも、反応は思っていたものとは違い……。
「『え?全然何とも思わないけど』『何でそんなこと気になるの?』『大したことないじゃん』と一笑に付されました」
職場に不信感をもつ事柄は、これだけではなかった。
「食堂にはGやネズミが出没し、ポットからのお茶にはワカメ状のカビがフワフワ舞っています。厨房の方に伝えると、新入りの私に言われたのが気に入らなかったのか、怒鳴られるようになりました」
衛生状態が最悪だった上に、それを指摘すると職場いじめのような状態になったのだ。家族や友人からは「アンタの職場がズボラ過ぎるのだ」と同情されている。日々、葛藤が続いているようだ。
「私も完全にコンプラ違反だと思ってますが、職員さん達は皆さん疑問にも思っていない様子で、全く意に介さないよう。いや、やっぱり私が気にし過ぎなのか?もう訳分からん」
と迷走する女性。これを機に、職場を去ることも考えているという。
「とはいえ耐えられないので、仕方ない、また転職しなきゃかなと思っています」
気持ちよく働ける環境が見つかることを願うばかりだ。
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