せっかく入社した新入社員を隔離するようなルールは謎でしかない。東京都の30代男性は、前職(化粧品の商品企画)の会社にはこんな謎ルールがあったと明かす。
「入社後本配属となるまでは(1~1.5か月)、業務指示者以外はその新入社員に話しかけてはいけない」
つまり直属の上司か先輩以外からは、ほとんど無視された状態ということだ。(文:湊真智人)
「余計な先入観を与えないようにするため」という理由
ルールについて会社側は、「(新入社員が)会社や仕事に慣れだす前に、余計な先入観を与えないようにするため」としていた。だが、「余計な先入観」とは何なのか。教育係の悪口でも吹き込まれると思っているのだろうか。
しかもこの会社は中途入社にも「約1か月」の研修があるという。男性は中途採用だったようで、経験をこう書いている。
「対面での研修は少なく、ほとんどは録画された研修動画を見たり、テストを受けたり、マニュアル本を永遠と読んだり、という1か月強を過ごします」
「最初の数日で何やってるんだろうと思い始めるのですが、業務指示者と研修担当人以外とは話す機会がなく、精神的に孤独を感じさせられる状況に陥ります」
新しい環境で不安な中、人間関係を築けないのは辛いだろう。結局この孤独を理由に退職する人が後を絶たないようだ。
「早いと入社翌日、大抵数日~2週間のうちに退職する人がとても多かった職場でした」
「新入社員はそんなルールとは知らないため、余計に状況を苦痛に感じると思います」と新入社員に同情する男性。他にも謎ルールはたくさんあったが、「このルールがきっかけで辞めていく新入社員が多かった」と振り返る。それでも業績への影響は今のところ少ないのか、投稿末にこう書いている。
「ちなみに、こんなルールがあってもプライム市場上場会社だったから驚きです」
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