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画像はイメージ
女性だからという理由で、採用面接で落とされる時代もあった。投稿を寄せた兵庫県の50代女性は、そんな時代に受けた面接を振り返った。23歳で大型免許を取り、以来、運送業に就いているそうだ。
「とても強気の性格で面接しても音沙汰無しなら、『雇うのか雇わないのか?』と、何度も電話できるぐらいでした」
だが男性が多い業界で「女はほぼ…運送では電話で門前払い」と、転職の際にはかなり苦労したようだ。(文:天音琴葉)
「昔は30キロの米も手積み手降ろし、冷蔵庫も積み込みました」
大型車に乗れることを条件に、運送会社で働き口を探していた時のこと。すると全国的に名前がそれなりに知られていた、自動車部品を運ぶ会社の面接が決まった。
面接当日、履歴書を持参して「こんにちは面接に来た〇〇です」と名乗ると、面接担当者は開口一番、こう言った。
「自分運転できるの? ここ、付帯業務多いで! 辞めんとできるんか? ムリなら(中略)帰って!」
前述の通り女性というだけで散々、門前払いをくらっていた投稿者は、せっかく面接まで行けたのだからと、なんとか仕事を決めて帰りたかったに違いない。だが「流石に、まあまぁ大手の運送の面接時に一対一で、これはあり得ない」と思った投稿者は、「わたしにはムリです。帰ります」と、選考を辞退した。
この後、「小さな運送会社」ではあるが「いい社長」に雇ってもらえた。もちろん大型ドライバーとしての採用だった。だが採用された後も苦労が絶えなかったようだ。男性と同様に働いてきた投稿者は、
「今は良いですよね。免許さえあれば女が雇って貰える。昔は30キロの米も手積み手降ろし、冷蔵庫も積み込みました」
と羨ましそうにこぼした。
今も「小さな運送会社」で働いているそうだ。ドライバー不足が問題になっている昨今、仕事が立て込んでいるかもしれないが、どうか身体を大切にしてもらいたい。
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