社会に出る不安もあって、学生が就職先を選ぶときには安定性を重視しがちです。しかし相談者さんは、内定を辞退した後で「自分が逃げの選択をしてしまった」「少しでも頑張れたのではないか…」という思いが湧いてきたのだそうです。

加えて最近その会社に勤める先輩と会い、旅先の現地の人やさまざまな企業の方々と交流できる体験があると聞いて、「その楽しさが味わいたかった…」という希望も沸いています。

相談者さんは「時期も時期だし、失礼なことは重々承知だけど」と断ったうえで、「旅行会社の内定辞退を取り消したい」と思うようになりました。自分勝手で考えが甘いことは分かっているが、後悔を残したくないとして次のように問いかけています。

「どうしても内定辞退を取り消したい。正直に伝えてもよろしいでしょうか？」

その後の人生を左右することもある新卒の就職先ですが、社会人経験のない大学生が短期間で判断することは難しく、気が変わってしまった相談者さんの気持ちも分かります。しかし回答者からは、一度辞退した内定の取り消しを申し出るのはできないという意見が相次いでいます。

「無理だろ。あきらめましょう。時間のむだです。チャンスの女神にうしろ髪はない」（inonさん）
「内定を取り消せば、すぐ次点者に連絡を入れます。大量採用の場合、次点採用の連絡も（あらかじめ）入れている可能性があります」（nitto3さん）

「内定辞退者」が想定以上に出た会社があるかも？

相談者さんがいつ内定を辞退したのかは分かりませんが、今はもう2月。内定者を固めている企業も多く、法的にはムリでしょう。企業で採用担当をする回答者は「一度内定辞退した人間はまた『やめる』と言い出すかもしれないから信用できない」と指摘します。

「質問者さんが婚約中の彼女から『他に好きな人が出来て子供も出来たからあなたとは結婚出来ない』と言われ、泣く泣く別れたのに、一年後『男の収入が少なくて生活が苦しいし、子育てが面倒だから、大手企業に勤めているあなたと結婚してあげる』と復縁を持ちかけられたとして、そんな女を生涯を共にするパートナーとして愛せますかね？就職は結婚と似ているのですよ」（willDesignWorksさん）

子育てが面倒と復縁を持ちかける女性と、今回の相談が必ずしも同じとは思えませんが…。復活採用されたら一生懸命働いてくれそうな気もしますが「内定辞退を取り消した新人」という色眼鏡は抜けないのでしょうか。それでも「会社に言ってみたらいい」というアドバイスもあります。

「すっぱりと諦めるためにも連絡してみてはいかがですか？」（poco_2さん）

企業には採用計画があり、それが満たされない限り、さまざまな形で採用を続けます。ましてや一度は内定を出した人材。予想以上に辞退者が出ていれば、滑り込みできるかもしれません。後々後悔しないためにも、思い切って正直な思いを伝えてみてはどうでしょうか。

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