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会社にとって、書類の管理はビジネスの基本だ。法律で保管期間が決まっている書類もあり、働く上で文書管理のルールくらいは把握しておきたい。
ところが、上司がそれを把握しておらず大変なことになったというエピソードが寄せられた。事務の仕事をしている20代女性(大阪府)によると、
「先日、倉庫内の書類を整理することがあり、監査等で必要な重要文書の一部が紛失していることがわかりました」
驚いた女性が直属の上司に報告したところ、さらに驚きの答えが返って来た。(文:林加奈)
「ふと上司を見ると青白い顔で……」
その上司からは「2年保管したら破棄していた」と告げられた。ところが、それは「10年保管」が必要な書類だったという。
「さすがに黙っているわけにはいかないと思い、さらに上の上司に報告しました。上長からチーム全体に書類保管について厳重注意してもらいましたが、ふと上司を見ると青白い顔で」
どうしたのかと思っていると、なんと上司は「取引先からの納品書や一部請求書を事務に報告せず破棄していた」ことも判明。もちろん上司は慌てた。
「私が見つけ出した破棄前の書類の山から、請求書を必死に探していました」
上司の行動は、単なる個人のミスでは済まされない。請求書などの証憑書類は、法人税法などで保存期間が定められており、もし税務調査などで不備が発覚すれば、会社が大きな損害を被る可能性もある。
ここで厳重注意を受けて初めてそれを知ったのだとすれば、女性が「この上司はダメだ」と思うのは無理もないだろう。
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