続いて面接官に、どんな本を読んでいるかと聞かれた男性は、こう答えたという。
「その時は太宰治にはまっていたので、そのように答えたのですが 『そんなものは中学生の時に読むものでしょう?』と鼻で笑うように言われ……」
確かに太宰治は多感な時期に読むイメージがあるが、別に大人が読んでも不自然ではない。どうこう言われる筋合いはない。そもそも、時代が違うとはいえ面接官なら何を言ってもいいわけでもないだろう。この失礼極まりない一言に、男性は
「『もういいです』と言って帰りました」
と、自ら面接を打ち切った。「アルバイトの面接で何が基準なのが分かりません。非常に失礼な面接でした」と40年経った今も、ふとした瞬間に当時の憤りが蘇ってくるのだろう。
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【シリーズ:失礼な面接官たち】


