当時、定期人事異動により支店長だった人物が、本社の営業本部長として赴任してきた。それに伴い、営業本部内の組織変更が行われることになったのだが、新本部長のやり方は耳を疑うものだった。
「赴任してきた本部長が、営業本部内の非管理職(若手)に対して管理職人事を含めた新組織体制の提案を求めてきました」
現場の意見を取り入れるポーズだったのかもしれないが、管理職の人事まで若手に考えさせるというのは異例だ。
若手は組織体制案を作ったのだが、その際の反応も信じられないものだった。
「『分かった。これを受け入れるから、その代わり文句を言うなよ』と言ったのです」
これに対し、男性は「呆れかえり、この会社はダメだなと思いました」と悟ったそう。組織や人事のような会社運営の根幹に関わる点について若手の意見を聞くことは「まあ仕方がない」としながらも、憤りを隠し切れない様子だ。
「そもそも管理職にしか分からないような会社の内情なども考慮して体制を作るべきなのに、若手に丸投げして自らは考えもせず、責任を若手に押し付ける、なんとも無責任な考え方だと思った」
その後、「会社の不祥事に伴う体制変更」によって本部長は会社を去ったという。男性自身もその後転職し、現在はFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成。投資利益で年収1200万円を得ているというから、会社に見切りをつけた判断は正しかったと言えるだろう。
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