事務所で使用されていた設計ソフトは「AutoCAD」だった。だが、長年エンジニアとして活躍してきた男性にとっても、このアプリを扱うのは初めてだったという。
「CAD経験者なら分かると思いますが、アプリが違うと慣れるには時間が掛かります。やりたい事は分かっているのにコマンドが見つけられない、入力の順番が違うなど、作図効率が悪くとってもイライラするものです」
新しいツールの習得には、プロであっても相応の時間がかかるものだ。それでも男性は1か月ほどでなんとか作図が可能な状態までこぎつけた。だが、社長は心外な言葉で切り捨てたのだ。
「作図時間が長い事が社長は気に入らなかったようです。『設計業務なんかこれまでやってないだろ、職歴詐称で訴えるぞ』とまで言い出しました」
自分は操作すらできないにもかかわらず、「職歴詐称」とまで断じる。専門性を理解しようとしない経営者の下では、どれほどスキルがあっても報われることはないだろう。
「CADを触った事も無く、アプリの難しさを理解していないような人の下で働くのは無理だな」
そう悟った男性は、即刻退職したという。介護もある中で、賢明な判断だったと言えるだろう。現在は教育現場でITインフラを管理、サポートする「ICT支援員」として働いているそうだ。
※キャリコネニュースでは「『この会社終わってるな…』と思った瞬間」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/0O5H4P8Y
固定電話を廃止してスマホで出られるようにした結果→「電源を切って電話に出ない馬鹿が続出。終わっています」と語る男性
【あなたの投稿募集中!】「この会社終わってるな…」と思った瞬間/勤務先のオフィス環境への不満/お金の無駄だったこと…ほか


