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80時間残業しても「勝手にやったこと」扱い しかも「残業代目当てだろ」と罵倒された男性の怒り

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会社のためにと身を粉にして働いても、「タダ働き」では納得できない。投稿を寄せた60代男性(サービス・販売・外食)は、以前の職場で経験したあまりに理不尽な仕打ちを振り返った。(文:篠原みつき)

男性はある月、80時間ほどの残業をこなした。過労死ラインと呼ばれるレベルだ。しかし、給与明細に記載されていたのは通常の固定残業代のみ。不審に思った男性が上司に問い合わせると、返ってきたのは耳を疑うような言葉だった。

「残業した分だけ払うようにはなって無い。勝手に残業したからといって払うつもりは無い。残業代目当てで残業するな」

労働基準監督署に相談に行ったが……

当時は固定残業代(みなし残業)制度が採用されていたようだが、設定された時間を超過した分については別途支払う義務がある。それを「勝手にしたこと」で片付けるのは、明らかな労働基準法違反だろう。

男性が残業をせざるを得なかったのには、職場の環境にも原因があった。

「当時の職場の店長からは残業代出ないとは言われてないし、スケジュール管理がダメな人だったので仕事が忙しくなると捌ききれずに終業後に当日のやり残しの仕事をしていた」
「こちらもそれを手伝う形を取らないと翌日以降の仕事に影響するので、やりたくなかったけど仕方なく手伝うしかなかった」

現場の責任者の仕事をカバーするために残業していたにもかかわらず、会社側は「残業代目当て」と決めつけた。男性は一度、労働基準監督署に相談に行ったそうだが、当時は「転職して一年経って無かったし、改善されると思っていた」ため、通報まではしなかったという。男性の善意が、会社に都合よく利用されていた形だ。

熱中症対策も微妙で自腹で“空調服モドキ”買って着用

その後、職場では「無断残業禁止令」のようなものが出され、名目上のタダ働きは減少した。しかし、仕事量そのものが減ったわけではない。結局、固定残業枠の上限いっぱいの労働は常態化していたようだ。さらに、この職場の問題は労働時間だけにとどまらなかった。

「法令遵守意識が希薄で免停中なのに運転していたとか酔った勢いで語るし、熱中症対策もスポットクーラー1基だけだし、陽射し対策とか追加の扇風機とかも無く仕方無く自腹で空調服モドキ買って着用して水分補給用の飲物もほぼ自腹」

従業員の健康を守る意識すら希薄だった。免停中の運転を公言するような、コンプライアンス意識が著しく欠如した空気が蔓延していた。

会社側は「都合よく勝手に法の解釈をして運営している」と男性は憤る。男性が抱いた「この会社終わってるな」という直感は、決して間違っていないはずだ。

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