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「移動は通勤と同じ」という謎理論で月60時間超のサビ残 「残業代未払い無し」を謳う会社で働いてみた結果

画像はイメージ

世の中には、まともに賃金を払う気がない企業がまだまだ存在する。千葉県の40代男性(技能工・設備・交通・運輸)は、求人広告にあった「残業代未払い無し」という言葉を信じて入社した。残業代は払うのが当然なので、そこをあえて書いてくる時点で怪しいのだが、蓋を開けてみればそこは嘘と屁理屈がまかり通る職場だった。

会社は早出残業を認めないばかりか、出先での作業終了時刻を退勤時刻とし、帰社までの移動時間を「サービス残業」として処理していたのだ。(文:湊真智人)

「休憩時間を長めにしているので相殺しろ」も意味不明

男性によれば、社長をはじめとする管理職は「昭和時代の教育」を受けており、「実労働時間は仕事だが移動は通勤と同等」という独自の理論を展開しているのだとか。

「上司命令で会社に集合し社用車で各所に移動し作業をするので、『労働時間では』と社長に話しましたが、『社労士と打ち合わせをし、移動時間は残業でないと回答されたので残業代は払わない。休憩時間を長めにしているので相殺しろ』と言われた」

上司の命令で拘束されている以上、移動中も業務時間とみなすのが一般的だ。どういう理屈なのだろうか。社長が嘘を言っているのか、それとも違法な手口を指南する“ブラック社労士”だったのか。「休憩時間で相殺」という言い分も普通は認められるはずがない。

家庭生活への深刻な支障「夜勤作業の連続で妻の機嫌も悪い」

恐る恐る毎月のサービス残業を計算したところ、60時間を超えていた。その代償は金銭面だけでなく、健康や家族関係にも及んでいるという。

「早出や深夜の帰宅、夜勤作業の連続で妻の機嫌も悪い」
「睡眠時間が細切れになり妻の仕事にも支障をきたしています」

嘘の広告で人を釣り、時代錯誤な価値観で従業員を使い潰す。男性が「早急に転職しよう」と決意するのは、至極真っ当な判断と言えそうだ。

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