ではなぜ、業界団体はこういった仕組みを作ろうとするのかという話なんだけども、こういった動き自体は特に珍しいことではない。
パチンコ・パチスロ業界というのは、メーカーとホールとユーザーで成り立つが、このうちやはり一番強いのはメーカーだ。はじめにメーカーあり。
メーカーが競合して、1台でも多く自社が開発する遊技台を全国のホールに販売することが彼らの目的だし、そもそもの話で、パチンコ・パチスロ業界を維持する根幹となる。だからどうしても、いつの間にか「他社に負けない圧倒的な出玉性能を」という形で、ユーザー不在のまま苛烈なマシンを作ってしまいがちだった。
そうなったらどうなるか。お上。つまり警察庁に怒られる形になり、そうなると業界はトーンダウンして、性能を露骨に抑えたマシンを販売するようになる。しかしそれではユーザーが満足しないと考え、徐々にまた射幸性を高める方向で開発を進めていく。そしてまた怒られてトーンダウン。これの繰り返しだ。
パチンコの場合は、割とこれまでも警察庁に撤去指導を受ける前に、特定の機種を自主的に回収したというニュースを見る機会があったが、今回はパチスロの自主回収の動き。これは警察に対しても立ち入り検査の手間もかからないから、心象は良さそうだ。
今回の申し合わせでは、実際に撤去が決定した場合、遊技機メーカーが責任を持って買い戻しを行うことになっている。当然である。自分たちが売り込んだものを自分たちの都合で回収するのだから。
撤去に関しては、メーカーが販売価格に諸経費相当として20%を上乗せした金額で買い戻すという。この制度は2026年4月1日以降に導入される新台から適用される見通しだ。
しかし、射幸性が高い機種となると依存症ユーザーにとってもホールにとっても宝石箱。20%増しでの回収だとしても、ホールはあまり嬉しくはないだろうなぁ。
そもそもコンプリートに魅力を感じているユーザーってそんなに多いのか?仕組みが破綻していないか
僕個人もパチスロはやるが、コンプ機能だの有利区間だの、このところのパチスロの、知識がなければ立ち回りに不具合が出る上に、知識があったとて勝ちにくい台ばかりという状況には辟易している。
辟易しているから、遊技日数はこの3年でどんどん下がっている。正直、上位ATそのものに魅力を感じない。上位突入を意識して打つこと自体がない。でも下位扱いとなる通常AT目当てで打つほどでもない。なので稼働日数は本当に減ってしまった。
通常ATでも十分面白いものが作れるメーカーばかりのはずなのに、上位なんか設けるから下位を意図的につまらなくしている節も見受けられるのも気に入らない。
そしてこれは僕のヒキの問題だが、上位ATって大して出らんのよ。なので今のスマスロになってから、僕は万枚を出したことすらない。せいぜい7,000枚止まりだ。コンプリート機能なんかあってないようなもの。だから意識したことすらない。ってか意識する意味が分からない。2万枚以上出したことあるし(自慢も自慢、大自慢)。
上位にぶち込むために穢れを貯めて解放してチャンスを掴んでみたりだとか。下位ATから有利区間切って上位突入チャレンジの抽選を突破したりだとか。そんなめんどくさいことをしてやっと上位に入れて。その時点で何万も失っていて、時間ももう19時とかで。こういうのを経験しちゃうと、もう本当にごめんなさい、面白くないですとしか言いようがないんだよね。
Xとか見てると、コンプ目指してぶん回す人というのはいるにはいる。でも、こういうのは本当にごく一部なんじゃないかなぁという気がする。大半は僕みたいに呆れてるんじゃないだろうか。
業界団体も、もしかするとそういう、ユーザーの冷めた目に気付いて、さらにこのまま行くとまたお上に怒られるぞってのを経験で知っているから、回収しようという流れになったんじゃないかなぁ。
とにかく、今の射幸性を煽るだけのスベッた台の多さはちょっと引くので、こういう回収への動きを機に、またまったりマイルドに打てるAT機の登場に繋がれば言うことはない。
どうもホールは、ジャグラー、ハナハナ、そしてAT機以外に愛着は薄い様子なので。ボーナストリガー機の扱いとか酷いもんだよ。
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