男性がその会社に入社を決めた理由は、面接時に聞いた「リモートワークができること」や「営業職のインセンティブがつきやすいこと」に魅力を感じたからだった。しかし、入社から1年近く経った頃、会社の制度が手のひらを返すように変わってしまう。
「『リモートワークできる社員は、一部の役職が高い社員だけ』になったり、『営業職のインセンティブなしで、年2回の評価による基本給の増加だけ』になるなど、採用時と全く異なる制度に変わりました」
働きやすさも稼ぎやすさも奪われるという、営業職にとっては致命的な制度改悪である。とはいえ、評価による基本給の増加があるのなら、まだ頑張る余地はあるように思えるが、現実はさらに酷かった。
「上位5%に入った社員は1年以内に全員辞めたそうです」
「それだけならまだよかったのですが、2年目前期の成績が営業職の中でも上位5%に入る成績だったにも関わらず、昇給も昇格もなしだったことで、『頑張っても評価されないなら転職しよ』と決意しました」
インセンティブを無くしておいて、トップクラスの成績を出した若手を一切評価しない。これではモチベーションが保てず転職するのも頷ける。転職もやむ無しだろう
さらに、この話には続きがある。
「後から聞いた話では、その時上位5%に入った社員は1年以内に全員辞めたそうです」
優秀な人から先に見切りをつけて去っていく、まさに絵に描いたような組織崩壊の始まりだ。
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