そもそも主任は以前から嫌なことがあるとすぐに休むため、その尻拭いを副主任が行っていたという。
「全て副主任にしわ寄せが行き、結果的に副主任の方が色々詳しくなっているという現状です」
おかげで監査対応やトラブル、機械不具合の処置、現場の状況把握などはすべて副主任の方が詳しくなり、実質的に現場を回す状態になっていた。
主任なのに「大事な時にいない」という異常事態を、上層部も把握していながら長年スルーし続けていた。しかし、現場の忍耐はついに限界を迎える。
「もうあの主任を降ろせ、仕事なんてしてないじゃないか」
現場を支える関係者たちが、ついに課長へ直談判に踏み切ったのだ。男性はその時の様子をこう明かす。
「もうあの主任を降ろせ、仕事なんてしてないじゃないか、降ろさないなら俺たちが出て行く!と数人が直々に言いに行ったのです。この数人はフロアの心臓部とも言える重要な職人たちで、職人と主任どちらを取るかを課長は迫られた形になります」
二者択一を迫られた課長も、さすがにこれ以上は庇いきれないと悟った。こうして、事態は一気に動き出す。
「主任を遂に降格させることになりました。主任はブーブー言ってましたが、周りは冷ややかな目でした。副主任がそのまま主任へ昇格、主任は一般社員に一気に降格しました」
この処分に男性は「当たり前です。遅すぎます」と怒りをにじませる。最後に
「この主任が成し遂げたことなどひとつもありません。副主任が成し遂げたことの方がはるかに多いです。今はもと主任は現場で細々とやってます。本当にざまあみろです」
と清々したように振り返った。
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