さらに、仕事を引き継いでくれるはずの上司は「キーボードを人差し指2本で入力するレベルのOAオンチ」だった。
「業務効率や手作業・紙出力の無駄などは考えたこともなさそうな全時代的な経理マン。当然DX化やAI活用、クラウド会計の導入なんかは説明しても理解してもらえない、する気がない人でした」
ところが、OAオンチはこの上司だけではなかった。システム導入についてのプレゼンをしても、女性の言っていることは次第に「うるさい」と捉えられる始末だった。
その後、女性のメインジョブは、誰もできないからという理由だけで、経理の仕事に関係ない「SNSの更新(動画作成や画像編集)」を押し付けられるようになっていく。
「毎日のほとんどの時間をやらなくても良いようなそれらの作業を行っていました」
「自分がいる間に資金繰りに困ることはないだろうから…」と口にする管理職たち
女性によると、管理職のほぼ全員が「この令和の時代にも昭和を生きているような仕事の仕方」をしていて、自ら成長しようとしているようには見えなかったという。
「自分がいる間に資金繰りに困ることはないだろうから…とはっきり口にする管理職もいました。それでいて私の倍以上の年収をもらっていたのです」
つまり管理職は現状維持できればそれでよかったのだろう。当初の予想とは全く違う「まともに経理の仕事がさせてもらえない」という環境に、女性はついに決意を固める。
「これ以上居ても自分自身の成長もなければ、この会社が衰退する未来さえ見えると思い半年で退職を決意しました」
自身の能力を生かしきれない環境では、早期に見切りをつけるのもやむを得ない判断だろう。
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