さらに、仕事もほとんど押し付けられ、連日の残業に耐えられなくなっていた。体にも不調が出始め、もう限界と思っていた。しかし、「家族がいる以上辞める選択肢は無かった為、部署移動を申し出ました」のだという。
男性が異動の話をすると、課長からは思わぬ本音が漏れた。
「正直限界なのはわかっていたし、上司が何かを周りに喋ってることも知っていた、自分が決断を先延ばしにしていたからだ、申し訳ない、必ず動くから残って欲しい」
さらに男性が部署異動の話をしてから約一週間後、課長から「上司を異動させて、態度が目に見えて悪い人間も異動させる、上司のポジションは君に任せる、これで了承してくれないか?」と言われたという。
男性は色々考えたものの了承し、話をしてから2週間で男性にとってストレスのない環境になったという。
「上司が部署からいなくなり、私が昇進しました。 更に上司の言うことを鵜呑みにし、私への態度があからさまに悪かった人間もいなくなりました」
「もっと早く言えばよかったな、などと思いましたが、今の所うまく行ってます」
しかし、その中で男性は複雑な思いを抱えていたという。
「思うことはいくつかありました。わかってたなら早く動いてくれよ。あ、わかってくれてたんだ、それはよかった。責任が重くなるな、大丈夫かな? もっと早く言えばよかったな、などと思いましたが、今の所うまく行ってます」
「私たちの世代はパワハラは割と当たり前に受けていた世代です。多少の我慢は効いてしまいます。しかしやはり我慢はすべきではないと思いました」
我慢を重ねて手遅れになる前に、声を上げて環境を変えるアクションを起こすことが重要だと言えそうだ。


