AKB渡辺麻友が告白「嫌われるのが怖くて叱れない」 共感の声集まる「わたしもビシッと言えない」「ちゃんと叱れる人尊敬」
番組では21歳の販売員の女性の悩みを紹介。先輩は叱ってくれたものの、いざ自分に後輩ができると、嫌われるのが怖くて叱ることができないのだという。「どうすれば相手に嫌われずに叱ることができるのでしょうか?」と相談した。
これに対し渡辺さんは、「この人の気持ちが私もすごいわかる」と応じ、
「叱りたいって、言うべきときもあるけど、なかなかその勇気が出ないんですよね」
と語った。
渡辺さんは現在AKBグループ内で「上から数えて3番目位」の立場だという。AKB48の公式サイトによれば、研究生やバイトAKBを加えると現在のメンバー数は124人。渡辺さんは3期生だが、2代目総監督の横山由依さん(23)は9期生で後輩にあたるため、サポートをしないといけない場面もあるはずだが、難しいようだ。
管理職の82.1%「部下を叱りにくいと感じる」
嫌われるのが怖いと素直な気持ちを明かした渡辺さんには、女性向けコミュニティサイトのガールズちゃんねるで共感の声があがっていた。
「わたしもビシッと言えない。笑」
「他人を叱るって面倒くさいし難しいよね 自分は結構逃げちゃうわ」
「自分もそう 誰かが言ってくれないかとズルい考えになってしまう だからちゃんと叱れる人を尊敬する」
実際、同じような悩みを抱える人は多いようだ。サーベイリサーチセンターが2014年に行った「職場における『ほめる効果』に関するアンケート」の結果によれば、管理職の82.1%が部下を「叱りにくいと感じたことがある」と答えている。その理由として最も多かったのは「落ち込んでしまう恐れがあるから」(59.9%)だった。やはり叱った後の部下の反応を気にしてしまうようだ。
秋元康に「嫌われる勇気を持ちなさい」と言われていた高橋みなみ
一方で「ちょっと、何言ってんの!まゆゆ、しっかりー!!」といった意見も出ていた。初代総監督の元メンバー・高橋みなみさん(25)は、叱りつつグループをまとめあげていた姿が知られているため、
「まゆゆみたいな考えの子を見てると、たかみなって度胸あったんだなって思う。あの歳でグループ全体纏めてたんだから凄いよ」
という人もいる。
しかし、高橋さん自身も叱ることに抵抗があったようだ。2015年12月の現代ビジネスのインタビューで、「嫌われたくないという気持ちから、メンバーの欠点や問題を見つけても、それを指摘することができませんでした」と明かしている。そんなときに秋元康さんから、
「周りを恐れずに、自分の意見を言ってみなさい。そして、嫌われる勇気を持ちなさい」
というメールをもらったことで「チームをまとめていく覚悟ができた」という。やはり、強い気持ちが必要、ということだろうか。
ただ、前述のアンケートによれば、叱られてやる気が高まる部下は21.9%。一方でほめられてやる気が高まる部下は80.6%にのぼっている。ほめると叱るのバランスも大事だろう。
皆が皆、相手に高橋みなみさんのような覚悟を持つことは難しい。叱ることに抵抗感のある人は、ある程度ほめて信頼関係を築いてからアドバイスや注意を挟むようにすれば相手も受け入れやすいのではないか。
あわせてよみたい:「オレがいないと仕事回らない」のウソ