東京23区のリッチな小学校区ランキング 1位は港区南山小、平均年収は1000万円超え
調査は、国勢調査および住宅土地統計調査を元に、同社の独自ロジックを使って分析。2016年1月時点の数値に補正して算出したものだ。
23区中で最も世帯年収が高い小学校は、港区の南山小学校(元麻布)で平均世帯年収は1005万円。2位は千代田区の番町小学校(六番町)で878万円。3位は大田区の田園調布小学校(田園調布)で782万円だった。
南山小は番町小を127万円引き離し、23区中で唯一平均世帯年収が1000万円を超えている。この理由として、同社は学区内には、六本木ヒルズや元麻布ヒルズなど専有面積の広い高級マンションが数多く建ち並んでいることを要因に挙げている。
港区では南山小学校のほかにも、有名小学校である白金小学校(平均年収:865万円)や、学校選択制で最も倍率の高い御成門小学校(平均年収:893万円)など、高所得者層が集まる学区がいくつかある。やはり港区ブランドは伊達じゃなかった、というところだろうか。
平均世帯年収が高い小学校区と、人気小学校区は相関関係にある傾向
リリースでは、特徴的な4つの行政区として先に紹介した港区のほか、文京区、江東区、杉並区の小学校事情を紹介。
杉並区で1位になった桃井第三小学校(平均年収:653万円)は、区の教育委員会からタブレット端末を使用したICT活用の研究パイロット校に指定されたことを受け、学校選択制で人気になっているという。駅に近く、敷地面積の広い戸建ての多い西荻北3丁目も学区に含むため、他の地域よりも平均年収が高くなっているとする。
また近年、年少人口が増加するなど、住宅地として人気になっている文京区では礫川小学校(平均年収:688万円)が1位になった。同学区が高台に位置するため、高級マンションも多数存在しているといい、高所得者が集まっているようだ。
調査を行ったスタイルアクトは、
「世帯年収が高い学区を見ると、『歴史と伝統がある』『研究パイロット校指定』などの教育環境の良さや、『高級住宅街や大手企業社宅が存在する』という平均世帯年収を上げる要素を併せ持つと考えられます」
と説明。教育環境のいい学区には、高所得者が集まる住環境が存在するとし、「平均世帯年収が高い小学校区と人気小学校区は、相関する傾向にあるといえます」と分析している。
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