「成功する求職者の15の特徴」に米読者「アレを忘れてないか?」
採用面接で面接担当者は、候補者のどこを見ているのでしょうか。数々の大手ウェブサイトに採用関連の記事を投稿しているケン・サンドハイム氏が、米ビジネスインサイダーに「成功する求職者の15の特徴」を紹介しています。
この15の特徴を全て備える求職者など、めったに存在しないでしょう。面接担当者や経営者だって、完璧な人とは限りません。とはいえ、面接で自分がこういう視点で見られていると意識することは、意義があると思います。(文:m.shim)
リーダーシップがあり負けん気が強く、情熱的な…
サンドハイム氏があげた1つ目の特徴は、「リーダーシップを発揮できる人」。企業は組織を将来担っていける人材を確保したいと考えています。与えられた仕事しかしない人よりも、自ら積極的に動いて他人を巻き込み、新しい取り組みができる人の方が、企業にとっては戦力ですよね。
2つ目は「単刀直入に物事を述べることができる人」。まっすぐで分かりやすい発言ができる人材は、職場での意見交換を円滑にします。新しいアイデアが出やすい環境を作り、官僚的な無駄な手続きを省いてすぐにアイデアを実行に移すことができます。
3つ目は「負けん気が強い人」。競争心の強い従業員は競合企業に競り勝つために、新しく魅力的かつ理論的な戦略を常に考えています。成功している企業は、そのような優秀な従業員を他と明らかに区別し待遇しています。
4つ目は「情熱的な人」。仕事に楽しみを見出している人材は、珍重されます。仕事に情熱のない人は、持っている能力のわずかしか使おうとしないので、彼ら自身の人生に対しても、同僚や顧客の人生に対しても良い影響を与えません。情熱の少ない人材は、必然的に熱意が尽きやすいとも言えます。
5つ目は「決断力がある人」。企業は力強い決断ができる人材を求めています。目の前の選択肢を素早く効率的に分析し、得られる利益とリスクを理解し、皆に呼びかけることができる人材です。決断力のない社員は、組織の成長を鈍らせます。
コメント欄に読者があげたのは「見た目」
確かにいずれも大事な特徴ですが、日本企業においては「単刀直入に物事を述べることができる」とアピールすべきか迷います。思ったことを遠慮なく発言し、「官僚的な無駄な手続きを省いて」物事を進めようとすれば、どこかで足を引っ張られるものです。
…さて、ここまででもずいぶんハードルが高いように思えますが、リストはさらに続きます。6番目から15番目までには、以下のような項目が挙がっています(原文とは番号が一部異なります)。
「6.打たれ強い/7.自分のキャリアをコントロールできている/8.親しみやすい/9.意欲的である/10.適応能力がある/11.創造力がある/12.有能である/13.信頼できる/14.チーム志向である/15.目標志向である」
「打たれ強さ」について、サンドハイム氏は、仮に仕事で失敗して意気消沈しても、すぐに立ち直り、復帰できる強さとしています。せっかくお金をかけて雇った人が、困難や失敗に挫けて会社を去ってしまうことほど、無駄なことはありません。
なお、ビジネスインサイダーのコメント欄には、読者から「いいヒントだ(Great tips!)」と賞賛する声とともに、このリストが忘れているものを指摘する人もいました。「見た目(good looking)が一番大事」「『巨乳(big tits)』を忘れているぞ!」というわけです。確かに人間は、一緒に働きたい人をもっと感覚的に判断するような気もしますね。
(参考)15 Qualities Of A Successful Job Seeker (Business Insider)
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