「アイドルアニメ観ずに本物のアイドル観ればよくね?」という疑問 「二次元はスキャンダルがないから」という声も | キャリコネニュース
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「アイドルアニメ観ずに本物のアイドル観ればよくね?」という疑問 「二次元はスキャンダルがないから」という声も

毎シーズン大量に新作アニメが放送される。一口にアニメといっても、ジャンルは様々。SF、恋愛モノ、それから何か現実のイベントや職業をモチーフにしているものも多い。

僕は10年ほど前に、麻雀を題材にしたアニメにハマッてたんだけど、その延長線上で自分も麻雀をするようになった。アニメをきっかけに、自分の知見を広げることができたというのは、嬉しいものである。(文:松本ミゾレ)

メディアミックスもあり、ありとあらゆるものがアニメ化

アイドルはアニメで十分?

アイドルはアニメで観れば十分?

先日、はてな匿名ダイアリーに、「アイドルアニメ見てる人ってなんなの。本物のアイドル見ればよくね?」と題された投稿がなされた。その後に続く本文は、「と、一瞬思ったけど、俺も本物のスポーツとか異世界とか見ないで、漫画でばっかり見てるな」となっており、自己完結してしまっている。

最近はアイドルを題材としたアニメもいくつかある。代表的なのは「アイドルマスター」や「ラブライブ!」だ。こうした状況について、一部では「わざわざアニメを見ず、現実の世界で繰り広げられているアイドルの活動やスポーツを楽しめばいいのに」という意見もあるだろう。

ただ、今の時代はメディアミックスで送り手が意図的に実際の活動とアニメや漫画での展開を平行するケースもある。アイドルアニメに出演する声優が実際のステージの上でアイドル活動をしているケースもある。

プロレス漫画と、実際のプロレス興行をミックスした「タイガーマスクW」などは、僕のようなアニメもプロレスもよく知らない人間の耳にすら、情報が入ってきた。

プライベートを犠牲にしている現実のアイドルは素直に応援できない?

アイドルアニメを観るぐらいなら、本物のアイドルを応援してはどうかする一方で、自分もスポーツ漫画を読んでいるという矛盾を抱える人物による投稿。それに対してのリアクションが、結構面白いのでいくつかご紹介させていただきたい。

「アイドルのフリーライブよく見に行く。ライブ見るだけならタダだけど、握手やらサイン会やらに参加しようと思うとCD何枚も買わないといけないから尋常じゃなくお金がかかるよね」
「良いか悪いかは置いといて、二次元アイドルは恋愛スキャンダル起こさないし基本的に加齢しないからな」
「三次元アイドルは本人がやりたくてやってても犠牲がつきもので、キラキラした一瞬を聴衆に見せてくれるのは嬉しいがそのために彼女たちが犠牲にしているしているものを考えてしまう」

このように、本物のアイドルを応援しようと思っても金銭的に大変という声や、実際のアイドルが少なからず犠牲にしているであろうプライベートな部分にまで思いを馳せて、微妙な気分になる、とする声があがっていた。

こうして見ると、アニメのアイドルと現実のアイドルは、ある種の住み分けができているのかもしれない。もちろん、アニメも現実も、どっちのアイドルも応援するという人もいるはずだけど、記号化されたアニメのアイドルは、作劇上あまりファンを裏切らない。いわば予定調和の世界で安心して応援できる可能性が高い。

一方、現実世界のアイドルは、いずれ引退するものだし、スキャンダルが発覚するなどして、ファンが心情的についていけなくなることも考えられる。多くのファンは、そのリスクも込みで応援しているはずなので、これはまさにアニメと現実のアイドルの形態の違いといえるだろう。

もっとも、コメントの中には「アイドル自体が虚構で、次元に壁はありません」というものもあり、そもそもアイドルという言葉の意味である「偶像」を、改めて認識させてくれた。

偶像とはつまり、応援する人々それぞれによって微妙に異なって見えてくる理想の似姿。たとえアニメと現実という違いはあっても、根本的な部分は、そんなに変わらないのかもしれない。

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