「妻に月11万円渡しているけど足りないと言われる」 ATM扱いされる妻子持ち男性の悲しみ
考えられるのは日常の食費や衣料品・化粧品・オムツ・雑費などだが、妻と子供は日中ほとんど近くの自分の実家で過ごしており、昼も夜も食事は実家で済ませている。夫の朝食は冷凍ごはんをチンしてお茶漬けか、夜の残り物がメイン。ちなみに朝が早いので「妻はずっと寝ている」という。
夜は焼きそばやパスタなど基本的に1品で、「栄養バランス?なにそれって感じ。オリジン弁当などがそのまま置いてあるときもある」と不服そうだ。掃除も手抜きで、洗濯ものも取り込んだまま部屋に放置されていることが多いという。
「少なくとも私個人にかかる食費は月2万もあれば十分に足りているはず。というかその程度のものしか出てきていない。それでも月11万円じゃ足らないから、もっと金をよこせと言われる」
と、理不尽を訴える。要するに、俺の食事や家事は手抜きなのに金だけは要求するのかという不満だ。
さらに、使い道を隠される怒りが耐え難いものになっている。今一番モメているのは、妻が服とカバンを買って2万円くらいかかったのでその金をよこせと言われていることだという。
「事前に何の相談なく、勝手に好きなものを買って、その分の金をよこせって、なにそれヤクザなの?」
と不満を噴出させている。
11万円が多いか少ないかは、何に使っているか分からなければ判断のしようがないが、あまり節約上手とは言えないだろう。これは奥さんが内訳を大まかにでも開示できれば済む話だと思うが、教えないのは「家計簿つけるのが面倒で記録なんかない」、もしくは「言えないくらい自分のものばかり買っている」と考えられ、この場合後者だと勘ぐられても仕方がない。
「ATMがしゃべった!!!と思ったけど元々ATMもしゃべる」
この記事は260件以上ブックマークが付き注目されている。コメントは
「夫婦なんだから家計に関してどちらにも当事者意識が必要。(中略)収入と支出の全体を透明化して二人でお金の使い方を検討しなきゃ」
と諭す声のほか、「家計簿つけることを条件に11.1万円にする」「とりあえずクレカ運用にすれば明細管理できるよ」など、お金の使い道を明らかにするよう促す助言が多かった。
ただ、筆者が思うに投稿者の一番の不満は「自分がないがしろにされている」という点だろう。この記事についた人気コメント1位は
「ATMがしゃべった!!!と思ったけど元々ATMもしゃべる」
などと、投稿者を「ATM」扱いして揶揄する書き込みだった。「一緒に生活している感じがない」との指摘もあり、夫婦が単なる「お金の繋がり」でしかないように見えることが一番の問題だ。
投稿者が一番言いたいことは、実はそこかもしれない。頑張って働いて疲れているのにご飯がオリジン弁当や焼きそばだったらやっぱり悲しい。専業主婦なんだから掃除洗濯くらいちゃんとしてほしいという気持ちも分かる。
一方、妻の立場で言うと、2歳の子どもはまだまだ目が離せないし家事も集中してはやりづらい。むしろおんぶで背負ったまま何かできた0~1歳児より大変なこともある。実家に入り浸っているとはいえ、妻はストレス解消を散財でしている危険性がないとは言えない。
その意味で言うと、家計費の開示よりも大切なのは「お互いの本音を話し合う」ということではないだろうか。