「コンビニ食には母親の愛情がない」匿名ブログに反論続々 「自分の物差しで他人の愛情を測るな」
投稿者は決してコンビニ食を否定しているわけではないが、コンビニ食を食卓に出すのは温めただけであり、母親が握ったおにぎりの方が100倍くらい美味しいと主張する。また添加物や栄養の偏りなども指摘し、自分のために時間と手間をかけられることもなく出された食事で喜ぶ子どもが理解できないという。
投稿者の母親は共働きの中で家事と育児をこなし、睡眠時間は毎日4時間という中でも食事はきっちりと用意してくれたという。弁当も作ってくれ、冷凍食品を使うこともまれだったため、このような食事は「愛情として思い出せる」と綴った。
この投稿には約600件のはてなブックマークがつき、ネットで話題になった。「手料理ではない=愛情がない」という投稿者の決めつけに対して、反論が続々と寄せられた。
「手料理でなくても愛情は示せる。これをやらないから愛情がない、ではない。自分の物差しで他人の愛情を図るのは不快」
「手作りじゃなかろうが美味しいものを食べたら笑顔になるのは変じゃないし、手づくりじゃなかろうが大切な家族と一緒に食べるごはんで笑顔になるのは変じゃない」
働く女性からは「コンビニ食がなければ精神も肉体も死ぬかも」という声も
また、共働きで忙しい中で、食事のために労力をかけた母親への配慮が欠けている、という意見も多い。
「実母に睡眠時間4時間しか与えずに食う手作り飯は旨かったか?」
「その時間の捻出に何かを犠牲にしてるもんだが、親の睡眠時間が犠牲になっててそれを美談として拡散する子供という構図は悲しくなるな」
母親は目が回るような忙しさの中、頑張っていたに違いない。2011年の社会生活基本調査で、共働き夫婦で子供がいる世帯の1週あたりの家事・育児に費やす時間を見ると、夫は家事・育児に各12分に対し、妻は家事に3時間27分、育児に45分。家事も育児も女性に大きく偏っている。
現に働く女性からは、
「これ(編注:コンビニごはん)無ければ私本当に精神も肉体も家族も死ぬかもと思ってます、ていうか今でもだいぶ限界ですギリギリですそんな世の中です」
という悲痛な叫びが挙がっていた。確かに母親の手料理には愛情は感じるが、手料理にこだわるあまり母親が疲弊してしまっては元も子もない。専業主婦世帯は年々減っているのだから、そこは時代に合わせて柔軟に考えるのが肝要だろう。
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