「総合的に教わったこと、今後も教わり続けることは、愛なんだと思います」 小林麻央さん死去で海老蔵さん語る
冒頭で「昨日夜に、妻、麻央が旅立ちました」と、麻央さんが亡くなったことを明らかにし、家族の時間を取ったり、家族でしなくてはならないこと、話すべきことなどがある中会見を開いたのは、「多くの方にご迷惑の掛からないように、そしてまた、ブログや、ましてやアナウンサー時代から妻のことを応援してくださった方々にご報告」だと明かした。
22日、海老蔵さんは舞台と稽古があったため、姉の麻耶さんと麻央さんの母が看病していたという。稽古が終わり、義理の母から麻央さんの容態急変の連絡があり、慌てて帰宅した。
麻央さんは6月20日に自身のブログを更新し、「ここ数日、絞ったオレンジジュースを毎日飲んでいます」と近況を報告していた。6月19日にも笑顔の写真を掲載しており、海老蔵さんも、「一昨日(6月21日)までは喋れた」が、昨日帰宅した時には息も絶え絶えで苦しそうだったという。
麻央さんからの最期の言葉は、息を引き取る瞬間、海老蔵さんにかけられた「愛してる」だったと明かす。
「愛してると言って、彼女が、その一言言って、泣いちゃいますよね。その一言、愛してると言って、本当にそれで、そのまま、旅立ちました」
「こんなに愛されているのはよくわかってたんですけど、最後の最後まで愛していてくれたことに……はあ、何とも言えませんね。すいませんなんか。どうしてもね。昨日の今日で何も準備が出来ていなくて、このようなところで、お見苦しいところをご覧いれて、すみません」
と、涙ながらに語った。
宣言通り「力強く人生を歩んだ女性」だった
麻央さんは生前、癌と診断されてからブログを開始した。最初の更新だった2016年9月1日にはその理由を
「私は力強く人生を歩んだ女性でありたいから 子供たちにとって強い母でありたからブログという手段で 陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」
と記していた。海老蔵さんも「笑顔と勇気と愛情。そして、決してぶれない自分。そして、どんな状況でも相手のことを思いやる気持ち。まあ愛ですよね。そういった力が、最後までぶれず」と振り返る。
麻央さんは、「乳がんやそれに伴う病について、多くの人の救いになれるような存在になりたい」と思いながら闘病していたという。ブログを通して同じ病の人たちと苦楽を分かち合う姿に、
「同じ病や苦しみや喜びを分かち合う妻の姿は、私からすると人ではないというか、なんていうんですかね。すごい人だなと」
と、尊敬とともに麻央さんの生き方を讃えた。麻央さんから学んだことを記者に問われると、「総合的に教わったこと、今後も教わり続けることは、愛なんだと思います」と答えた。