慶應生は不動産、早稲田生は航空・鉄道系 難関大学生が就職したい企業ランキング
このほか、メーカー企業とIT系企業の順位上昇が目立った。昨年トップ100圏外だったサッポロビールと森永製菓は、それぞれ83位と88位に入った。24位には花王(昨年33位)、64位には日清食品グループ(昨年98位)、38位にアサヒビール(昨年44位)がランクインしている。
IT系企業では、楽天が86位から40位と大きく上昇。リクルートホールディングスが82位から53位、グーグルが70位から57位と、Webサービスを運営する企業の人気ぶりが目立った。
対象的に、順位を落としたのは金融業界だ。昨年14位だったみずほフィナンシャルグループは28位、25位だった三菱UFJ信託銀行は37位、55位だった第一生命保険は78位と、銀行や生命保険業の後退が特徴的だ。
東大では経済産業省がランクイン、コンサル企業も人気
調査では、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学それぞれの志望企業ランキングも作成した。各大学、トップ5は総合ランキングとほぼ変わらなかったが、志望業界などに違いが見られた。
東京大学では、総合ランキングで圏外だった経済産業省が25位にランクイン。総合ランキング19位の野村総合研究所が5位に、同93位の三菱総合研究所が19位に入るなど、コンサルティング業界の人気が高い。
慶應義塾大学では、7位に三井不動産、8位に三菱地所と、不動産系企業の人気が高い。総合ランキングで36位の森ビルも、慶應義塾大学では25位だった。早稲田大学は、8位に全日本空輸(ANA)、11位に日本航空(JAL)、13位JR東海、19位JR東日本、24位東京急行電鉄と、航空・鉄道系企業を志望する人が多いようだ。