ブラック企業エピソード第2弾の募集開始 テーマは「ホワイト企業に転職して驚いたこと」大賞賞金は5万円
今年7月に実施された第1回目では「ブラック企業」に関するエピソードが300件以上寄せられた。大賞はIT・情報通信業に従事する20代の男性からのもので、「基本給は正社員でありながら6万9000円。毎日8時から翌朝4時まで勤務」「休みは月1度、土曜日の午前中のみ」だったという。
残業代は「経営者の気分がよければ100時間毎に1万円支給」で、時給換算で120円台だったと嘆く。半軟禁状態で3か月帰れないこともあり、同僚の中には過労死、自殺未遂、リストカットなどを行う人もいた。経営陣から聞いた名言には、
「社内では、日本国の法律は適用されない」
「『私は休みいりません』って言え!」
「社員は消耗品」
「(70歳近い社長が)我らが新卒初任給の時代は、6万が当たり前だった!」
などがあったという。大賞選出の理由は、「(さまざまな)ブラックポイントが揃っている上、過労死という最悪の結果を引き起こしている非道さから」だった。
「プレス機で指が潰れても労災を使わせず隠ぺい」「21時間連続勤務でも月給MAX3万円」
2位は飲食業に従事する20代男性で「残業100時間以上は当たり前の世界で、最もキツい時期は2か月続けて残業時間が200時間」「3時間寝たら、24時間働く(略)結果的に2週間風呂に入れてない」など、激務っぷりを発揮するエピソードだ。
公式サイトには他にも、製造業の20代男性から寄せられた「プレス機で指が潰れても労災を使わせずに隠ぺい。保護マスク禁止で顔が焼けただれる。危険しかない工場」、サービス業の30代女性の「21時間連続勤務でも月給はMAX3万円 恐るべき労働搾取により親に借金して税金を支払う極貧生活」など凄まじい体験談が掲載されている。
日本リーガルネットワークは第一回を振り返り「本人が辞めたくてもブラック企業が退職させてくれない事例も多数存在していた」と指摘。そのため今回は「ブラック企業から退職し、まっとうな企業に転職することに成功した方のエピソード」を募集するに至ったと明かしている。