職場の謎ルール「PCは贅沢品、勤続3年以下は使用禁止」「弁当の蓋は、社長が開けるまで待つこと」
管理・事務職に従事する50代女性は、会社の飲み会の翌日は必ず、
「全員揃って『社長!昨日は大変ご馳走になりました!ありがとうございました!』と大声で叫びながら角度90度の最敬礼」
の決まりがある。なお「ルールを破った人は誰もいないため、罰則は不明」というのだから闇は深そうだ。
管理・事務職として働く30代女性の勤務先では、「昼食は会社の支給する弁当しか食べてはいけない」。その上、弁当は全員揃って食べなければならず、「弁当の蓋は社長が開けるまで開けてはならない」のだという。ほかには、
「今は会社の成長期だから、有給は使わせないと社長が幹部会で公言していたこと」(営業、40代男性)
「トイレは30秒まで」(販売・サービス業、70代男性)
といったルールも寄せられた。
「12時間労働で定時。外回りからそれより早いと『早いな、仕事したのか?』」
大企業で営業職をする20代男性の職場には「上司の仕事が終わるまで帰れない」というルールがある。その後ミーティングが行われるが、仕事が終わって1時間半ほど待つこともよくあるという。さらに社内には
「上司を駐車場まで見送らなければならない。上司の退社時間になると作業をやめて見送る」
「出勤後30分は事務作業を行うため、その間はタイムカードを通せない」
「12時間労働で定時。外回りからそれより早く帰社すると『早いな、仕事したのか?笑』と問われる」
などの暗黙のルールがある。これらについて男性は「大企業の謎ルールでした」としているが、ブラック企業の特徴と言っても過言ではない。男性は「働き方改革が進む中、企業は組織を見直して謎ルールを少しでも減ればと願います」とコメントしている。
本来ルールは、従業員の就労意欲を高めたり、働きやすくしたりするためにつくられるべきものだ。ここで取り上げたものは一体誰を幸せにするのだろうか。