上司のブラックすぎる発言「ちゃんと避妊してる?」「熱があるなんて嘘つくな」「寝不足でも死なない」
技術職の30代男性は、入社初日に「パソコン打刻式のタイムカードは9時出勤17時30分退勤としてください」と教えられ、「勤務先に幻滅しました」という。さらに入社5か月からは、終業後の電話が男性に転送されるようになってしまい、
「夜間、休日の待機及び緊急出動を強いられる。約3年半、後輩が入るまでこの待機&出動を24時間365日1人でやる羽目になりました」
と明かす。男性は会社から仕事を押し付けられ、日中に通常業務、夜は工事現場に入るという激務に耐えているが、「手当は休日手当のみ1日7000円」の支給だという。
「最近やっと労基が来たけど会社は慣れっこです。こちらは一従業員にすぎませんが、会社は法の抜け道を知っていますし、どうなることやら」
と嘆いている。
クリエイティブ職に従事していた30代女性は、「社長がタバコを吸いながら面接するような会社でした」と過去の勤務先のブラックぶりを明かした。応募者だけでなく、従業員にも態度は悪く、
「有給休暇の制度そのものがありませんでした。 求人票では週休2日と書かれていたのに、実際は1日だけ。しかも、その1日に『リサーチに行け』と言うんです」
とめちゃくちゃだ。さらに女性従業員へのセクハラは日常茶飯事で、 既婚女性に向かって「お前ちゃんと避妊しているか?」と発言していたという。
子どものインフルがうつり38度の高熱も、古い体温計で再測定させられ「35.6度」
営業職の40代男性の勤務先では、実際には休んでいないのに、有給休暇を消化したことにされている。長時間労働による過労でうつ病になり、労働体制の改善を勤務先に求めたところ、「休みがとれないようにされてしまいました」と報復的な措置を取られた。
子どもがかかったインフルエンザがうつり、38度の熱が出た時には、会社にある古い体温計で再測定させられた。その体温計が示すのは、35.6度だった。
「『熱があるなんて嘘ついてるんじゃない!』と言われ、終日寒い中、同僚と接触しないよう働かされました」
販売・サービス業で働いていた30代女性の勤務先では、サービス残業が常態化。休日出勤をしないと終わらない業務量にもかかわらず、社長からは「仕事の仕方が悪い」「寝不足でも死なない」など、根性論を押し付けられた。
今年4月からは、「有給休暇の取得義務化」や「罰則付き残業規制」(中小企業は来年4月)が導入される。ブラック企業で苦しむ人が少しでも減ることを望みたい。