プロのイラストレーター、デビューのきっかけ1位は「SNS経由のスカウト」 投稿作品が契機に | キャリコネニュース
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プロのイラストレーター、デビューのきっかけ1位は「SNS経由のスカウト」 投稿作品が契機に

個人事業主として働くのが主流です

個人事業主として働くのが主流です

MUGENUPは4月26日、「イラストレーター白書2019」を発表した。調査は18歳以上のイラストレーターを対象に、昨年12月から今年1月にかけてインターネット上で実施。本業・副業、プロ・アマチュアをあわせ、2661人から回答を得た。

回答者のうち、男性は29.5%、女性は68.4%。年代性別で見ると、イラストレーターとして活動する人で最も多いのは20代前半の女性(23%)だった。20代後半の女性(16.8%)、30代前半の女性(11.2%)も比較的多く、若い女性の活躍が目覚ましい。

専業・兼業共に会社員ではなく個人事業主として働く人が最多

回答者のうち、イラストを本業とし生計を立てている人は15.1%。副業・兼業イラストレーターは24.2%で、イラストで収入を得ていないアマチュアイラストレーターは60.7%だった。

本業イラストレーターのうち、正社員や契約社員などとして企業に所属している人は16%。77%が個人事業主として働いている。本業・副業イラストレーターは90.7%が個人事業主だった。

請け負う業界の種類は、本業、兼業・副業どちらも「コンテンツ業界(アニメ会社やゲーム会社など)」が1位。ただ、働き方によってコンテンツ業界が占める割合は異なる。本業イラストレーターでは 72.8%を占めるのに対し、副業・兼業イラストレーターでは53.9%にとどまった。

副業・兼業イラストレーターでは、4位に「その他」(14.3%)が入り、5位の「広告業界」(12.3%)を上回った。 SNS のアイコンやユーチューブなど動画用のイラスト制作、オリジナルグッズ用のイラストなどを個人で請け負っているという。

1週間の労働時間は、本業で最も多いのが「30~50 時間くらいまで」(36.2%)。「週に50時間くらいまで」以下で見ると、本業イラストレーターの77.6%を占める。ただ、2番目に多いのは「50~100 時間くらいまで」(19.5%)となっていて、一部で長時間労働が蔓延している可能性がある。

「同人活動による収入はあるが、赤字」という人も1割

イラストレーターとしてのキャリアを始めたきっかけ1位はSNS経由のスカウトや仕事依頼で、本業・兼業ともに3割強だった。調査を実施した同社はこの結果を受け、

「イラスト系のSNSがポートフォリオ代わりになっていたり、SNSに投稿したイラストやマンガが注目を集めたりすることで、クライアント企業やコンテンツ関係者の目にとまり、お仕事につながる流れが出来上がっている。今の時代、イラストレーターを目指そうと思ったらSNSで活動し続けることは想像以上に重要」

とコメントしている。人の目に触れる機会を増やすことは、イラストレーターとして仕事を始めるための大きな一歩になっているようだ。

同人活動について聞くと、全体の72.3%は「同人活動をしていない、または利益を上げていない」と回答した。「同人活動による収入はあるが、赤字」が10.6%、「収入はあるが経費とほぼ等しい」が7.8%だった。

利益につながっている人は1割に満たない。「お小遣い程度の収入がある」が7.7%、「兼業として生活を豊かにするほどの収入がある」が1.2%、「同人活動で生活を支えている」は0.5%しかいなかった。

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