雇用形態を問わず給与を「上げた」という回答が多かったのは、「警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事等)」や「接客(ホテル・旅館)」、「販売・接客(コンビニ・スーパー)だった。
非正規雇用の給与を上げる理由を聞くと、1位は全ての雇用形態で「人材確保が難しくなったため」(アルバイト:76.0%、派遣社員:70.9%、契約社員:66.2%)だった。このほか、2位も全ての雇用形態で「既存社員のモチベーションアップのため」(それぞれ39.3%、51.2%、50.7%)だった。
3位はアルバイトとそれ以外で差がついた。アルバイトの給与を上げた理由3位は「市場動向・同業他社動向を踏まえて」(32.7%)だったが、派遣社員、契約社員では「正社員との不合理な待遇改善のため」(それぞれ44.1%、41.5%)だった。アルバイトの場合、正社員との不合理な待遇改善を理由に上げたのは23.7%で、派遣社員、契約社員と10ポイント以上の差がついた。
今後、非正規雇用の給与を引き上げる予定の企業にその理由を聞いたところ、全ての雇用形態で「人材確保の困難さ」が1位になった。