ブラック企業で働いていると、勤務先から信じられないような嫌がらせを受けることがある。キャリコネニュース読者からは「ブラック企業で味わったひどい仕打ち」体験談がたくさん寄せられている。
管理・事務職の30代男性は「給料が4か月出ていません」と嘆く。これだけの期間を無給で過ごすだけでも辛いが、男性がこれまで立て替えたお金も返ってこないという。
「携帯電話代も個人の負担ですよ。そもそも、給料明細も源泉徴収票ももらったことがありません。深夜労働も毎日です」
謎の”諸経費”が差し引かれ、「手取りは満額でも15万円。10万円もらえれば良し」
販売・サービス業で働く30代男性の職場には休憩室がない。そのため、事務所で食事をとるのだが、昼休み中にも電話対応や搬入作業があるため実質的には休憩時間ではない。しかし、給与からは休憩時間分がしっかりと差し引かれている。タダ働き状態というわけだ。
「高熱や体調不良でも出勤しなければいけません。早退するには上司の許可がいるんです。インフルエンザにかかったときも出勤を迫られ、出勤途中で事故を起こした社員もいました」
技術職の30代男性は、元勤務先で給料を不当に減らされていた。額面は求人票記載と同じだったが、住民税や社会保険料以外に会社が勝手に「諸経費」の名目で差し引いていたのだ。
「手取りは、満額でも15万円。自宅待機だとさらに引かれてしまい、10万円もらえれば良しとするしかありませんでした」
「利用者からはセクハラや暴力が当たり前。自腹で参加する施設イベントも」
販売・サービス業で働いていた20代男性のケースもひどい。正社員に登用されたとたん、給料を10万円減らされてしまったからだ。「会社の嫌がらせはほかにもあります」といい、
「家に帰るなと言わんばかりの大量の仕事を振られました。深夜まで事務作業を延々とさせられましたが、残業代なんてつきません」
男性の月間残業時間は180時間以上に及ぶという。自爆営業もあり、男性は散々な目にあった。
介護スタッフとして働く40代女性は、シングルマザーで家計を支えている。子どもの世話があるので非常勤をしていたが、実際には正社員並みの仕事量を押し付けられ、残業も当たり前のようにさせられた。
「ケアに対する高い意識を求められ、利用者からはセクハラや暴力が当たり前でした。自腹で参加する施設のイベントもあり、お金がどんどん出て行きました」
やがて女性は、施設から突然「更新なし」とされ、首を切られてしまった。女性は「あまりに急な失業だったため、子どもは進路を変更せざるをえませんでした」と悔しさをにじませた。
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