以前、FC展開するラーメン屋で雇われ店長をしていた30代男性は、多忙のあまり移動時間の始発と終電が睡眠時間という生活スタイルだった。2店舗を同時に任されており、月間500時間労働だったという。
会社から地方の店舗展開に備えるようにと、自宅の解約を迫られたこともあったという。また、あらぬ疑いをかけられたこともあった。
「ノロウィルスにかかった状態でキッチンに立つように言われたので、退職届を出しました。が、売上金の持ち逃げをでっち上げられたのです。危うく警察沙汰でした」
ノロウィルスを保菌した状態のスタッフを飲食店に立たせるのも怖いが、ここまで来ると何から指摘すればいいのか分からない。
深夜残業が美徳の会社を1か月で辞めると「なぜウチの色に染められなかったのだ」
技術職の30代女性の元勤務先には、意味不明なルールがあった。「見映えが悪いからという理由で、仕事中に団扇や扇子で扇いではいけない」というのだ。さらに、室温設定が28度というルールもあり、
「コピー機の隣の席で汗がダラダラ垂れる方が、よっぽど見苦しいです。仕事も全然捗りませんでした」
と振り返る。
管理・事務職の40代男性の過去の勤務先は、無駄に深夜まで会社にいることを美徳とする職場だった。当時は父子家庭で子どもも小さかったが、「勤務中に子どもを迎えに行き、そのまま深夜まで子どもを仕事に付き合わせる状態が続きました」という。
中途採用の社員がその社風に合わず1か月で辞めた際には、男性が「なぜあいつをウチの色に染められなかったのだ」とが叱責されたこともあった。ほかにも、
「女性は35歳まで結婚禁止でした。なぜか親の葬儀に参列することも禁止されていました」(30代女性、研究開発職)
といった完全に人権侵害のエピソードが寄せられていた。
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