ITベンチャーのコラボテクノは10月から、趣味や好きなことに没頭しすぎた経験を持つ求職者と企業をつなぐ新サービス「しくじり採用エンジニア編」の利用者を受け付けている。企画は人材ベンチャーのアドヴァンテージ。リリースでは、
「一般的には”しくじり”や”やりすぎ”はマイナス要因かもしれませんが、せっかくの貴重な経験をプラスに転換できれば十分に就職に有効に働くと私たちは考えております」
とアピールしている。
不安な人には入社初日にスタッフが同行するサービスも
対象者は分野を問わず、”やりすぎて、しくじった”経験のある人。現役会社員のほか、大学中退や留年、ニート・フリーター、就職経験のない人でも30歳までなら受け付ける。
サービスを利用する求職者は費用負担せずに、ビジネスマナー講習やプログラミング言語を学ぶスクールなどを受講できる。さらに、内定後や就職後にも仕事に必要なスキルをスクールで学ぶことが可能だ。また、不安を抱えがちな入社初日にスタッフが同行してくれるサービスまで付いているというから驚きだ。
現時点で、就職先の候補としてはIT業界を中心に120社以上が名乗りを挙げているという。今回は「エンジニア編」として実施するが、次回以降は他職種での実施も検討していくという。
「ゲームセンターに通いすぎて留年」「陶芸にのめり込みすぎて就活できず」
HPには現在、無事に就職先が決まって活躍中の”しくじった”経験を持つ先輩たちからエピソードが寄せられている。
「趣味で始めたハズの陶芸に熱中するあまりバイトで陶芸教室の先生をこなす程の腕前に。腕を活かして陶芸で生計を立てようと考え始めた頃、実店舗を持つためには資本金を作る必要があることに気づきました。お金を貯めるために、配送業でのバイトと陶芸家という、二足のわらじを履いた生活をせざるを得ない状況でした」(営業職)
「大学卒業後はフリーターをしながら某有名漫画家のもとに弟子入りをし、20代の間はずっと漫画家の修行に明け暮れていました。 デビューを夢見てひたすら突き進んできたものの、結局デビューできないまま20代が終わり漫画家の夢を断念。30歳でまさかのキャリアゼロという非常に厳しい状態から就職活動を始めました」(webコンサルタント)
「大学在学中にゲームセンターのメダルゲームにドはまり。1年中、延々とゲームセンターにいました。当然、単位を一気に落とす結果となり、留年が決定。就活でもアピールポイントがなく、50社以上で、書類選考で落ちる結果となりました」(webマーケッター)
同社は11月に、利用希望者を対象に説明会を開催する。開催日時は、11月17日13~17時、24日13~17時の計2回。参加無料で、場所はtechCompass新橋教室。参加希望者は事前にHP上の専用フォームから申し込みが必要。