挨拶はコミュニケーションの基本中の基本だ。綿密なコミュニケーションが必要とされる職場で、日常的に同僚と挨拶を交わすことは最も初歩的なビジネスマナーと言える。
ただ、大人になっても挨拶ができない人は少なくない。2ちゃんねるに10月下旬、「社会人になっても挨拶し返さない奴って何なん?」というスレッドが立った。(文:石川祐介)
「自分まで無視してしまったら同類になってしまう」
スレッドには「自分の職場に人を選んで挨拶するパートのオバサン(店長とかには愛想よくする)が2人もいる」というコメントが見られた。挨拶ができないのではなく、人を選んで挨拶するかどうかを決める意地悪な人もいる。そんな人と一緒に働いていると健全な心持ちで仕事に臨めなくなりそうだ。
「『育ちが悪いんだな』って思って流す」
「挨拶しないやつは『ごめんなさい』も『ありがとう』も言わない」
挨拶をしないと”お里が知れる”や”礼儀知らず”といった印象を与えるため、人の好き嫌いはあっても挨拶はしておいたほうが良いだろう。挨拶をすることがメリットに繋がることはあまりないかもしれないが、デメリットの芽を摘むという意味ではしておくべきだ。
「正直自分も無視してくる奴には挨拶なんてしたくない。でも自分まで無視してしまったら同類になってしまう」
自身の品位を落とさないためにも、挨拶を無視してくる人と同じ土俵に立たないためにも、笑顔で挨拶を続けることは大人としてあるべき姿と言っていい。
「なんの意味があるのかわからん」「されたら返す」
「挨拶になんの意味があるのかわからん」
「あんまり自分からはしないけどされたら返す」
しかし、挨拶をすることに消極的な人は一定数いるようで、「おはようございます」「お疲れ様です」と言いながらも、心の中では「こんなこと言う必要あるのか?」と首を傾げているのだろう。
また、「職場では必要でも、近所は別に挨拶の必要はないだろ。近所など挨拶なんてしないでお互いガン無視で別によし」と職場以外では挨拶をしなくていいと考える人も。近所付き合いの希薄化が言われ始めて久しいが、現代人の挨拶に対する意識の変化がこういったところにも表れている。