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「外国人と働きたい」日本人は4割、世界平均を大きく下回る 消極的な姿勢が鮮明に

外国人と働くことに消極的な日本人が多かった

外国人と働くことに消極的な日本人が多かった

ランスタット・エヌ・ディーは10月31日、世界34の国と地域を対象にした「外国人労働者の受け入れ」に関する調査結果を発表した。調査は7~8月にかけてネット上で実施し、18~65歳の労働者から回答を得た。

労働力不足を補うために、「自社が外国人労働者を雇用することに同意する」と答えたのは、グローバル平均で63.6%、日本では55.6%だった。また、受け入れ目的を「スキルや知識の不足分を満たすため」とした時には、グローバル平均では71.7%、日本では64.9%と肯定派の割合がやや高くなった。

日本人の海外就業、人気国1位「アメリカ」、2位「イギリス」

続いて、「海外で働く場合はどこの国が良いか」という質問に対し、グローバル平均では1位「アメリカ」、2位「ドイツ」、3位「オーストラリア」という結果だった。特に欧州の国々では、地理的、文化的に近い国・地域、言語が似ている国が選ばれる傾向にあった。

日本のランキングでは、1位「アメリカ」、2位「イギリス」、3位「オーストラリア」といずれも英語圏で、比較的なじみのある3国がそろった。また、アジア太平洋地域では「日本」を1位に選んだ香港を筆頭に、シンガポールやマレーシアでもトップ3に選ばれており、日本での就業を希望する声が大きいようだ。

一方、「様々なバックグラウンドを持つ同僚と働きたいか」を聞くと、日本人ではわずか44%と消極的な姿勢が目立った。グローバル平均は大きくかけ離れた79.4%となっており、日本は今回の調査対象国の中で最下位。3年前に実施した調査でも同じ質問で世界最低となっており、他文化、外国人に対して閉鎖的な日本の職場の雰囲気は、3年前と比較しても変わっていないことが分かる。

日本人の国民性は島国独特のものかと思いきや、日本に次ぐ下位には「チェコ」(46.9%)、「ハンガリー」(54.3%)、「オーストリア」(63.2%)といずれも陸続きの中東欧の国が固まっていた。対照的に、同じ島国の「イギリス」(82.2%)、「オ―ストラリア」(82.2%)、「ニュージーランド」(86.9%)はいずれもグローバル平均超え。隣国の「中国」は93.1%と、「インド」(95.2%)、「メキシコ」(94.3%)に次ぐ全体3位だった。

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