ブラック企業では、本来ならありえないことが頻繁に発生する。キャリコネニュース読者のクリエイティブ職40代女性からは、
「現在は倒産していますが、徹夜で仕事をする会社でした。本当に夜が明けるまで、パソコンの前に座って作業をしていました」
といった声が寄せられた。ソーシャルゲームの会社で働いていた30代男性は、元社長のエピソードを綴る。その社長の新人採用基準は”愛人候補”なのだという。
「経理や総務など雑多な間接業務を行う『バックオフィス』という名前のチームがあったのですが、必ず若い女性しか採用されていませんでした」
社長は「ヘッドハンティング」と言っていたが、実際には街で女性をナンパしていた。中には「直接俺の愛人になれ」と言われた女性もいたという。そんな社長の座右の銘は「会社は家族」だというが、男性は「家庭崩壊まっしぐらな会社です」という。
「ソーシャルゲームの会社なので、ある程度は破天荒なのはわかっていました。でもここまでのものとは思いませんでした。これまで数社のゲーム会社を渡り歩いてきましたが、もう無理です。別業種に転職しました」
「タイムカードはあるものの、打刻せずに左から右に移動させるだけ」
管理・事務職の40代男性は、元勤務先での不可解な労務管理について語っている。その会社にタイムカードはあるものの、機能していなかった。左右2列のタイムカードラックを使っていた。
「出勤時は打刻することなくタイムカードを右から左へ移動。退社時も打刻せずに左から右へ移動。タイムカードが出社票みたいになっていた。勤務時間は帰りに書く日報に自己申告」
残業は1時間以内の残業だと残業代はつかない。会社には公認会計士が入っていたが、男性は「会計士も社長のやり方に目をつむっていたのでしょう」と推測している。
「節分の時期は9~22時まで勤務したあと、24~5時まで恵方巻きづくり」
販売・サービス職の30代男性は、かつての職場の元オーナーから受けた仕打ちを振り返る。元々の勤務時間は9時~20時と聞いていたが、実際はまったく違った。
「自家栽培の畑があり、トラクターでの剪定や玉ねぎ掘り、田植えなど7時~9時まで畑仕事をさせられました。早い時には朝6時から。そこから家に帰り、着替えて9時半に出勤。16時で一旦休憩して17時からディナータイム突入」
閉店は21時だが、閉店作業をしたあとは姉妹店の応援に行かされていた。退勤は早くても23時半だったという。数か月に及ぶ畑のシーズン中は、このような日常が続いた。たまにしかない休みにも、オーナーから電話がかかってくることもあった。さらに、
「全体LINEで売上のことを吊し上げたり、オーナーは寝坊して畑作業に遅れてきているにも関わらず、やったこともない作業を押し付けたりで滅茶苦茶でした。タイムカードは手書きにならざるを得なく、畑や応援の時間を含めて提出すると、『こんなんありえない』と開き直っていました」
結局のところ働いた分は、全額支給されなかったという。また、「節分の巻き寿司の時は9~22時まで勤務したあと、24~5時まで恵方巻きづくり。正月のおせち料理の時も同様でした」とこぼしている。
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