従業員に自社の製品、サービスを購入させて無理やりノルマを達成させる”自爆営業”。コンビニのアルバイト店員がクリスマスケーキや恵方巻、日本郵便の社員が年賀状やふるさと納税のノルマ達成のために自腹を切るといった報道を目にした人もいるだろう。
キャリコネニュース読者からも、自爆営業の経験談が寄せられている。営業職の20代女性は前職でおせちの自爆営業を行った。以前勤めていた食品業界では、年末になると取引先からおせちの予約依頼用紙が送付されてくるという。
「若手以外の営業は、全員どこかしらのおせちを購入していました。上層部は毎年1セット1万円以上のおせちを3個購入していました。自分の家族以外にも、両親・義両親に配っていたようです。私も2年連続で1万5000円のおせちを購入しました」
「他社は入る時に蟹をくれた。内容ではなくてもらう物で決めます」
女性が自爆営業に至ったきっかけは、「自社製品を採用して貰ったことがきっかけ」だという。一度、お礼も兼ねておせちを購入したが、以降客先を訪問すると「予約してくれた?」と圧力があった。
「購入しないことには次のアポイントが取りづらい雰囲気がありました。一応社内で補助金制度がありましたが、 1個目は会社で3割負担、2個目からは半額負担…と、沢山購入することを勧めるような謎システム」
会社の体制にも疑問を呈するが、何より不満だったのは味だという。女性は「そのおせちが美味しければ少しは納得出来たのですが、ハッキリ言って不味く、更に辛い気持ちになりました」と綴る。
保険会社で営業をする30代女性もクライアントの一言がきっかけで自爆営業を行った。「他社は入る時に蟹をくれた。内容ではなくてもらう物で決めます」と言われ、「ほぼ毎日会う人から言われたのでキッパリ断れなかった」と明かす。
「さらにノルマ未達後の給料も半年間、総支給17万程になります」
エン・ジャパンの調査によると今年、冬のボーナスが支給される予定だという人は45%。しかしキャリコネニュース読者の中には、ボーナスのために自爆営業を行わなければいけない職場もある。
サービス業の20代女性は自身の職場について、「働いている職場の社員さんは3か月ノルマが達成できないとボーナスが1桁万円に……」と明かす。
「さらにノルマ未達後の給料も半年間、総支給17万程になります。なので奥さん名義のクレジットカードで20万近く自腹で買い、ノルマを達成した社員さんがいる」
同じくサービス業の20代男性も「強制では無かったが一日のノルマが達成出来ない時は社員が購入していた」といい、自爆営業が日常とかしている現状を綴った。
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