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つるの剛士が目指す保育業界の厳しい現状「すぐに人が辞めていく」「”子どもたちのため”とやりがい搾取」

また、女性の職場では「幼い子どもを預けて働けるからと、資格を取った若いママが参入する」という。しかし、

「保育士の数は足りているはずなのに、子どもの熱で欠勤早退の嵐。あとは免許取りたての甘い考えのおばさんとか、すぐに辞めていく」

と現場の厳しさを語った。メディフェアが2019年に実施した調査によると、現役保育士の76.3%が仕事を辞めようと考えたことがあるという。多くの人が退職を考える理由について、女性は「本質は保育士緩和や給料が安いことじゃない」と持論を述べる。

「”昔の保育”をしていたベテラン保育士が、今の保育士基準と合わないことを言う。今の時代にそれをやったら大変だと言ってもわかってもらえず、若手は辞めていく。するとベテラン勢は改めるどころが『最近の人は辛抱が足らん』と自分の非を認めない」

保育士が辞めたい理由でもっとも多いのは「人間関係」で、7割が回答している(2016年実施、ネクストビート調査)。ベテランと若手の衝突が多い職場となると、辞めたいと感じる人が多くなるのも当然だろう。

11時間30分労働しないと「なぜ早く帰るのか」

50代女性も「人間関係その他を理由に保育士を辞めた」という。

「残業代は出ず、持ち帰り仕事は当たり前。『子どもたちのため』という園長や副園長の言葉に従ってやりがい搾取されていました」

給料や労働環境などの労働条件も、仕事をするうえで避けて通れない話題だ。この女性は過去に園長として保育園に勤務していたが、「1日11時間30分は就業していないと『なぜ早く帰るのか』と本社から言われた」という。

いくら残業しても月の残業手当は10時間分。住宅手当込みで給料は23万円だったと明かす。

昨今、保育士不足が叫ばれている。しかしそれは有資格者が少ないためではなく、待遇が労働環境が悪いことが大きな原因ではないだろうか。課題が早急に改善され、保育士自身が長く働きたいと思える環境づくりをすることが必要だろう。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「働かない中高年への不満」に関するアンケートを募集しています。

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