コンプライアンス遵守の強化に応じるように、ハラスメント対策にも力を入れている会社も増えている。とはいえ、企業口コミサイト「キャリコネ」には
「パワハラやセクハラが多く、人事部に言っても何も対応をしてくれません」(不動産管理/20代前半/女性/正社員/年収300万円)
といった口コミが寄せられており、被害者がいるのも現実だ。【参照元:キャリコネ】
職場でのハラスメントが減るどころか、絶えず繰り返されているケースは少なくない。今回はハラスメント行為が横行する職場の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
「上司のパワハラが酷い。尊敬や憧れを持つことができない」
「天下り役職者によるパワハラが酷いです。好き嫌いで人事を行っているため、気に入らないだけで評価が低くなります。実務面やバランス感覚でおかしな人物がライン業務を任されるようになっており、将来が不安です」(建築・設備関連職/30代前半/男性/正社員/年収350万円)
「パワハラ上司が増えてきている。係長を社員に降格させることが多い」(その他/50代後半/男性/正社員/年収650万円)
「上司のパワハラが酷い。尊敬や憧れを持つことができない人ばかり。本社や総務への忖度ばかり」(代理店営業/50代後半/男性/正社員/年収380万円)
職権を濫用する、典型的なパワハラに苦しむ声が多く挙がった。立場を悪用した匙加減で人事を決定されてはたまったものではない。そうした上司を持てば、尊敬できないのも無理もない話だ。強きを挫き弱きを助ける立場が、下いびりの上諂いといったところだろう。
「自分たちは優秀、それ以外は落第点の連中と見下す上層部」
「古い考え方が残っているところがあり、セクハラが多いです」(不動産管理/20代前半/女性/正社員/年収300万円)
「ハラスメントが絶えないみたいで、出産後に何とか復職しても、なかなか辛そうです。退職を勧められた前例も聞いておりますから」(法人営業/30代後半/女性/正社員/年収450万円)
「自分たちは優秀、それ以外は落第点の連中と見下す上層部。ちょっとしたミスでもパワハラになるような叱責をしてくる。批判してくる内容も『自分のことは棚に上げて……』『そんなことまで言うの?』といった内容ばかりで辟易する」(技術関連職/20代後半/男性/正社員/年収300万円)
旧態依然から脱却できない会社では、いまだにセクハラが横行しているようだ。妊娠や出産を経験する女性の職場復帰を阻む、マタハラの声もあった。また、組織ぐるみでパワハラ体質が根づく場合、モラハラに発展しやすいといえる。
今回の口コミを見る限り、ハラスメントが横行する職場での早期改善は見込みにくい。転職する際は、リモートワークなどを採用する会社を視野に入れてみるのも一つの手だ。【参照元:キャリコネ】